今朝の朝日新聞を見て驚いた。
いや、驚いたというより、腹が立ってムカムカした。
きょうはそのことについて書きます。
新聞の一面の右上に「朝日新聞」とあり、その下に今日の記事の概要が並んでいます。たとえば今日のその欄を見ると、
8面「社説・声」
5面・12面「新型コロナ 感染者数の詳細」
4面「自民の内紛 次期衆院選に影」
6面 古いメガソーラー「再生」
21面「連休明けの子どもたちへ」
15面・23面「渡辺名人が2勝」
というものです。
それで僕は21面の「連休明けの子どもたちへ」という記事に着目しました。そこには、「朝起きられない、食欲がない…。10代の子どもが大型連休明けに疲れを自覚するのは恥ずかしくなく、学校には行かない選択が必要なこともある、と専門医は助言します」とあり、モミィの友だちに何人か不登校の子がいたことを思い、さっそくこの記事を読もうと思ったのです。
ところが…
21面を開けてみても、その記事が見当たらない。隅から隅まで見たけれど、1面にあった「連休明けの子どもたちへ」なんて記事はどこにも存在しなかった。
「なんやねん、これは」
別のページにあるのかも、と全部のページを確かめたけれど、なかった。
こんなミスって、朝日のような大新聞であるのか?
よく「お詫びと訂正」の欄はある。でもそれは、人の名前が間違っていたとか、数字が違っていたとか、ごく部分的な間違いに関してである。しかし今回は、1面の「きょうの紙面案内」という欄で記されていた記事が、どこにもないという前代未聞の間違いだ。朝日新聞ともあろうものが、こんなアホみたいな間違いをするって、いったい何をしているんや!
わが家ではもう40年以上朝日新聞を取っている。いや、別にほかの新聞でもいいんだけど、かつて市役所の広報係と議会事務局に在籍していた頃、4大紙にすべて目を通していたが、朝日新聞の記事が最も緻密だという印象があった。政府に対して極端に批判的すぎる面や、中国・韓国寄りで、さらに従軍慰安婦について歴史的な過ちを犯したことなど、共鳴できない部分もあるけれど、そこはあまり深くは考えず、とにかく朝日新聞を取っていた。
しかし、今日の失態はなんなのだ。
朝日新聞がこんなアホな間違いをするか?
僕は居ても立っても居られなくなり、朝日新聞社に電話をした。
まず電話に出た女性に用件を伝えると、変わって男性が電話に出た。
「今朝の朝日新聞の1面のことですが、記事の紹介欄に21面の『連休明けの子どもたちへ』とあったのに、その記事がどこにも見当たらない。明らかなミスだがなんでこんなことになったのか」
と、僕は怒りに燃えていたので、かなりきつい口調で言った。
相手は、
「あ、そのことですね…」と申し訳なさそうな口ぶりで
「まことに申し訳ないです…。ハイ。まことに…」
「沢山の苦情が来てるんじゃない?」と僕が言うと、
「はい。来ています。本当に申し訳ございません」
「そんな謝罪を聞くために電話したんやないわ」と僕は興奮し、
「なんでそんなアホな間違いを、朝日新聞がしたんや!」と言うと、
相手は「…申し訳…ございません」を繰り返すばかり。
「『連休明けの子どもたちへ』と書かれていて、その概略を見て、ぜひその記事を読みたいと思って探したのに、どこにも載ってへんがな。そんな詳しい紹介文を書いておいて、その21面を見たら、どこにもその記事が載ってへん。どれだけガッカリしたか、わかってるんか! すみませんでは済まんやろ!」
いよいよ興奮してきた。元々僕はよくしゃべる人間だけど、最近は家族以外と話すこともなかった。しかし、この時は「本能」が目覚めたのか、機関銃のように次から次へと言葉が出た。これだけキャンキャンしゃべるのは近年、珍しい。
電話相手の朝日新聞社の職員に、自分は何十年も朝日新聞を購読していることを伝え、まさかこんな「大チョンボ」をするような程度の低い新聞とは思わなかったと言い、「もう、残念で残念で仕方ないわ」と嘆きながら、相手が困っているのも承知で、ほかにもいろいろと文句を並べた。
電話の相手は、「その記事は10日に載せますので」と言った。
「なに? 今日は7日やで。なんで10日やねん。それより、この不始末は今日の夕刊か明日の朝刊でお詫びを出すんやろうね」
と言ったけれど、相手はそれには「えぇ、あのぉ…すみません」みたいな曖昧に言葉を濁すだけで、答えてくれなかった。
単なるクレーマーと思われるのも嫌なので、僕は自分の住所と氏名を相手に伝えた。「弁解があるならいつでも言うてこい」という気だった。
さんざん文句を言った後、さすがに僕も少し気がとがめてきて、
「朝日新聞を愛読してるんやから、愛読者をガッカリさせるようなアホなミスは金輪際せんといてや」と言い、最後は「これからも朝日新聞を応援するから、がんばってや。ほんまに。頼むで!」と言って、電話を切った。
電話を受けた人がミスをしたわけでもないことはわかっている。だから、その人に対して、そんなボロクソに言ったことは申し訳ないと思っているけど、組織は一体のものだから、止むを得ません。ま、「責任者、呼ばんかい!」とまでは、言いませんでしたけど、言いたいことは言っておかないとね。
毎日、新聞を読むのを楽しみにしている僕なので、やはり今日の朝日新聞の信じられないミスは、黙って見過ごすわけにはいきませんでした。
普段はとてもやさしいボクなんですけどね~(笑)。