僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「おちょやん」 と河内弁

2020年12月03日 | 映画の話やTVの話など

先週、NHKの朝ドラ「エール」が終わりましたね。有名な軍歌から歌謡曲、阪神や巨人の球団歌、高校野球の入場行進曲、そして東京オリンピックの入場行進曲まで、驚くほど多くの名曲を生んだ古関裕而氏をモデルにしたこのドラマ。最近の朝ドラの中でも、特に見応えがありました。

それが終わって寂しくなりましたが、今週から新ドラマ「おちょやん」が始まったので今度はそちらに注目です。ちなみに「おちょやん」というのは大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く小さな女中さんを意味するそうです。

この「おちょやん」に主演している千代のモデルは、俳優の故・浪花千栄子で、ドラマでは子供の頃から苦労して育ち、女中奉公先の道頓堀で芝居と出会い、やがては「大阪のおかあさん」と呼ばれるほどに有名になる、という彼女の姿を描いていく物語だそうです。

    
    ありし日の浪速千栄子。

浪花千栄子といえば、僕も子どもの頃から親によく連れて行ってもらった東映の時代劇映画に出ていました。中でも、中村(萬屋)錦之助主演の「宮本武蔵(五部作)で、武蔵を目の敵にして最後まで追い回す「お杉婆さん」を演じたのが最も強く印象に残っています。

その浪花千栄子さんは1907年(明治40年)に大阪府の南河内群大伴村というところで生まれたとのこと。ここは現在の富田林市で、かつて高校野球で有名だったPL学園があるところです。僕が住んでいる藤井寺市からも近く、共に南河内のエリアに属します。だからこのドラマの始まりの千代の少女時代は、舞台が南河内なので、すご~く親近感を覚えます。

その昔。
摂津の国、和泉(いずみ)の国、河内の国という3つの国がひとつになって大阪府が誕生しました。僕が松原市役所に入所して最初に勤務を命じられたのが「市史編さん室」という部署だったことは以前も書きましたが、当時、仕事で河内の歴史について資料集めなどもしていたので、その辺の知識は少~しだけ頭の隅っこに残っています。

 

この地図は昔の大阪の概略図で、左上が摂津。そして左の下が和泉、そして右側が河内です。ちなみに「堺」という地名は、摂津・和泉・河内のすべてと境界を接していたので「堺」と名付けられたということです。

河内はご覧のように縦に細長いので、北河内・中河内・南河内に分けられています。(円で囲った「南河内」の文字は僕が付けました)。藤井寺市も富田林市も、この南河内に属しています。

さて、ドラマの話ですが
主人公の千代の少女時代を演じるのは毎田暖乃(のの)ちゃんという9歳の子です。のんちゃんではなく、ののちゃんです(笑)。

今週と来週はこの子が主人公で、第3週からは舞台が奉公先の道頓堀に移り、千代を演じるのは杉咲花に変わります。つまり、南河内が主な舞台なのは最初の2週間ということになりますかね。

それにしても、ののちゃんの演技力はすご~いですね。オーディションで500人の中から選ばれたそうですが、9歳とは思えぬド迫力。演技力も抜群です。しっかりしてるわ~。

 
   ののちゃんが出ている1シーン。

だいたい河内弁は大阪弁とはまた少し違い、ひとことで言えばガラが悪いのです。さらに、河内は河内でも北河内から中河内、そして南河内へと、南に行けば行くほどガラが悪くなる(笑)。

「お前」のことを「われ!」とか「オンドリャー!」と言い、
「何してんねん」を「何さらしてけつかんねん!」と言い、
「このアホ」を「このドアホ!」な~んて言う。

だから、このドラマを見ている全国の人たちは、
「なんとまぁ、河内って口が悪いわねぇ」
と思われるかも知れない。

もちろん、口は悪くても人間は悪くないんですけどね~

でもまぁ、河内弁も、おもろいことはおもろいです。

そんなことで、
このドラマでナマの河内弁をジャンジャン聞けることができるのは、今週と来週だけやさかいな。皆さん、耳の穴ほじくって、よお、聞いときや!

えへへ。
さすがに、
「よう、聞きさらせ!」
とは、言いまへんで。
言いまへん。よう言いまへん(笑)。

 ………………………………………………………

と、昨日はここまで書いてアップしたのですが。

今日(金曜)の「おちょやん」を見たら、千代が道頓堀で女中奉公をするため自分の家を出て行くところで終わりました。えっ、千代がもう家を出たの?

あれ? 新聞の番組紹介欄で、来週末まで南河内が舞台になると書かれていたような気がしていたのですが、記憶違いでしたか。来週は、千代は道頓堀にある芝居茶屋へやってきて、女中として働き出す、というストーリーだそうです。

どうも、えらいすんまへんなんだ!(それ、河内弁か?)

 

 

 

コメント (3)
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