僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

今年いちばん驚いたこと

2020年12月29日 | 日常のいろいろなこと

2020年もあと2日で終わります。
で、きょうは今年でいちばん驚いたことを書きます。

それは今年9月のことです。書こう書こうと思いながら、自分にとってあまりに深い人生の痕跡に触れると同時に戸惑いもあって、今まで書けなかったのですが、もう今年も終わりだからね、書きますわ。

その9月のある日、送られてきたゆうパックを見てビックリ仰天したのです。いやまぁ、本当にどれだけ驚いたことか。

ゆうパックを送ってくれたのは、学生時代からの友人Nさんでした。彼のことは今年6月17日のブログで詳しく書きました。僕が北海道の自転車旅行中に出した彼あてのハガキを、彼はずっと保管してくれていて、それを50年も経ったそのときに送って来てくれたので、そのことを書きました。

そしてそのNさんが次に送って来たのがこの「ゆうパック」だったのです。そこには何が入っていたのか

 
 こんなゆうパックで、切手が何枚も貼られています。


僕は大学2年生(19歳)の頃から小説を書き始めました。高校生時代から文学に溺れて本ばかり読んでいた僕は、自分でも小説を書きたくなり、あれこれ想像をめぐらしながら他愛もない小説を書き、ガリ版で印刷して、大学の教授とか友達や高校の時の先生たちに配って読んでもらったものです。

最初に出した文集は「あくび」という題で、3篇の短編小説集でした。読んでいてあくびが出るような文集だからね~という感じですわ。

そして大学を卒業してからも書き続け、社会人になった後は、同世代の知人4人で同人誌を作り、1冊だけですが製本にしたこともありました。

といっても、あくまでも「お遊び」のレベルだったので、文芸誌に投稿したりすることはしていません。

書いた小説は10編余りだったと思います。今も僕の部屋の本棚の隅のほうに、その当時、原稿用紙に鉛筆で書いたそれらの小説の原本が残っています。

そういった小説の写しを親友だったNさんにも渡していたのですね。(もう忘れていましたけど)。

Nさんはその後もそれをず~っと大事に保管していてくれたようです。彼は同封の手紙で、僕の手書きの小説も半世紀が経つので紙質が劣化し、消滅の恐れもあるので「自分の手で再生しよう」と思い立ち、それらの作品を全部活字にし、ファイルに納めてくれ、それを「ゆうパック」で送ってくれたのでした。本当に驚きましたわ。一口で「感謝」とかいう言葉では言い表せません。ただただ、驚くばかりでした。

 
 僕が書き散らした小説の数々を1冊のファイルにまとめてくれた。


 
 ページを開くとまず僕の最初の文集「あくび1」が出てくる。

 その右下に3作の目次があります。
 
「馬五郎が村を出たその理由」
「小悪魔」
「シャボンの王子」

いずれも19歳の時に書いた短編小説です。もう何十年も読み返していないし、今後も読むことはないと思っていましたが、活字にしてもらったので、また読もうかという気持ちが湧いてきそうです。そうそう、その中の一つぐらい、このブログに転載して、皆さんに読んでいただこうかな~(いや、恥ずかしいなぁ)。

という次第で、大昔に僕が書いた十数編の小説を、Nさんがファイルで製本してくれて僕に送ってくれたという信じがたい話でした。

 

 

 

 

 

 

コメント
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