きょう、新型コロナウィルスの感染者が東京都で888人と、過去最多と報じられていました。連日コロナに関しては東京に限らず「過去最多」が続出しています。
そんなときに伝わってきたのが、
議員たちの大人数での飲み食いのニュース。
まずご存知のように菅総理が14日に銀座の高級ステーキ店で8人で会食をしたことが批判を浴びた。政府自体が5人以上の会食を控えるよう呼びかけているんですから、これはまあ、誰が考えても良くないですよね。
そのあとも、議員たちの「宴会騒動」は続きます。
愛知県西尾市の議会議員14人が12月議会の打ち上げとして、旅館の大広間で料理を食べ、酒を飲んだという。「宴会でなく、反省会だ」という議員たちの主張でしたが、飲んで食べたことはまぎれもない事実。
このグループは西尾市議会の最大会派で自民党系の「市民クラブ」という会派の議員たちだそうです。記者のインタビューに会長の小林という市議は最初「10人ぐらいで昼飯も食べに行っているし、議員だから飲んじゃいかんとかはないんじゃないの!」とキレていた。それがテレビで報道され非難を浴びたことで一転、謝罪し、会派の会長を辞任するということになったようです。
おまけにそのとき、コンパニオンの女性も3名呼び、お酒を注がせたりしていたということで、まさに「宴会」そのものです。でもその理由が、
「議員が立ったり座ったりして酒を注ぎ合っていたら感染しやすいので、なるべく席は立たず、コンパニオンさんにお酒を運んでいただくという配慮だった」
という説明でした。つまり感染防止策としてコンパニオンを呼んだそうです。理屈と言うのはどこにでもつけられますね。
コンパニオンが感染防止の役割をしたというのだったら、去年の忘年会(つまりコロナがなかった時)にはコンパニオンは呼んでいなかったのか? と聞きたいところですが、残念ながら報道はそこまで言及していなかったようです(マスコミもこんなところは甘い)。
次は大阪の15区(松原市や富田林市など)から出ている竹本直一衆院議員が大阪市内のホテルで政治資金パーティを開いたことが判明。議員の秘書によると、勉強会と飲食を伴う会食の2部構成で約80名が参加したという。そして「勉強会」のあとにアルコールも出た飲食会、つまり「忘年会」が開かれた。竹本議員本人は忘年会には出ておらず「勉強会の後にそういうのが開催されることは知らなかったので私に責任はない」と弁明した。そして秘書が「認識が甘かった」と陳謝したという。都合の悪いことは「秘書がやったこと」にするのはよくある話だけど、本当に本人は知らなかったのか? そんなはずはないと思うんだけど、不思議な話です。
そして今度は奈良県の山添村というところの村議会議員5人がコンパニオン3人を呼んで宴会を開いていたことがニュースに。またまたコンパニオンです。
この山添村の村会議員の代表である議長は、コンパニオンを呼んだことについては、やっぱりこう言った。
「通常だったら酒を我々が注ぎに行く。それができへんさかい。だから、その子らに『注いだって』と、コロナ対策やな」
と、感染防止のためにコンパニオンを呼んだと、西尾市議会と全く同じことを言っていた。これにはもう、笑ってしまいましたね。
ちなみに、この山添村は、僕が住んでいる藤井寺市と「友好都市提携」を結んでいる村で、昔はうちの息子たちも小中学生のころ、この山添村に招かれてキャンプなどへ行っていたという馴染みの深い村です。それだけに、こんなニュースが流れるのは残念です。
議員というのは住民から選ばれた「選良」だから、むしろ模範となる行動をしなければならないのにね。それと、こういう不始末をしでかすのは、中央も地方も、傾向として自民党の議員が多いような気がします。日本政府も自民党が舵を取っているのだから、もう少しちゃんとしてよね、ホントに。
と書いていたら、また、橋本聖子五輪相も6人で「高級寿司会食」をしていた、というニュースが入ってきました。
今日のモーニングショーで、視聴者から「どうしてエライ人たちはそんなに集まりたがるのでしょう。うちの子はクリスマスパーティもできないのに」というメッセージが入っていましたが、まさにそのとおりですね。
国会議員も市会議員も村会議員も、こんなことをしていると、そのうち「宴会議員」と呼ばれるようになりまっせ。