世間はサッカーW杯に明け暮れる日々だけれど、昨日20日は父の日であった。
母の日が5月の第2日曜日というのは有名だが、父の日は影が薄い。
6月の第3日曜日だそうである。覚えても、すぐに忘れてしまう。
最近は、こどもの日、母の日、父の日だけでなく、「孫の日」やら「いい夫婦の日」やらと、ナントカの日がどんどん増えてきている。そのうち、「姪の日」「叔父の日」「従兄弟の日」「又従兄弟の日」「はとこの日」「ヒイばあちゃんの日」なんて出てくるかもしれない。
その点、父の日は広辞苑にも出ており、伝統ある日だと言えよう。
6月に入ると、百貨店やスーパーでは、どこへ行っても「父の日に○○をプレゼントしよう」「父の日にお寿司を食べよう」「父の日にトンカツを食べよう」などと、売り場に垂れ幕が舞い、どれだけボンヤリ過ごしていても、父の日が近づいてきていることに気がつく。まあ、なんで父の日に寿司やとんかつを食べるのか、わからないけれど。
しかし、母の日と父の日との間には、歴然たる差があることも事実である。
母の日には、どことなくロマンチックな香りが漂う。
5月のさわやかな風と新緑に囲まれた季節に、カーネーションをプレゼント。いかにも素敵だなぁ。
「おかあさん、ありがとう」の言葉もピッタリの季節である。
一方、父の日の方はどうか。
6月の梅雨時の、鬱陶しいジメジメした季節の真っ只中だ。
もらうプレゼントはネクタイやベルトなど、ぎゅうぎゅう締め付けられるものばっかり…。会社で締め付けられるわ…家でも締め付けられるわ…と、母の日とはずいぶん趣が違うみたいに思える。
それでも、やっぱりこういう日が存在するのはうれしい。
僕は今年も、息子のお嫁さんから、父の日のプレゼントをもらった。
もらったものは、言うまでもなく僕が世の中で一番好きなものです。
19日にもらったので、その夜のW杯日本・オランダ戦を見ながら、
ちびりちびりとやっていました。
毎年、毎年、もらってばかりである。
バレンタインデーにもホワイトデーがあるのだから、父の日にもそれも対応する何かあったらいいのにな~と思う。まさか「こどもの日」にお嫁さんに贈り物をするというのもヘンだしね。
そうだ。今度は「息子の嫁の日」というのを作ってください。
参議院の選挙公約に入れておいてくれませんか? 民主党さま。
あるいは自民党さま。
もしくはその他の党さま。
要するに、どこでもいいんですけど…。