いや~、もう、ホントに残念、残念、ざんね~ん。
初のベスト8まであと一歩だったので、余計にざんね~ん。
W杯決勝トーナメント1回戦の日本対パラグアイの試合。
延長戦でも決着がつかず、まさに「死闘」と言える試合だった。
いや「死闘」より「死守」という言葉のほうがふさわしいか。
それほど日本は、守りに守った。とことん守り抜いた。
攻めても攻めても日本のディフェンスやキーパーが立ちはだかる。
パラグアイの監督や選手たちが、いったい何度頭を抱えたことか。
まさに日本はゴールを死守し続けたのだ。
パラグアイの激しく執拗な攻撃を、日本はゴール前でことごとく跳ね返した。
しかし攻撃面では迫力を欠き、ボールをうまく支配できなかった。
今朝のニュースでは何度も日本のチャンスのシーンが映し出されていたが、僕が見ていた限り、日本に惜しいところは何度かあったが、決定的チャンスというほどのものは、ほとんどなかった。逆に相手は、何度も何度も怒涛のように日本のゴールに攻め寄せ、
「あぁ、もうダメ! やられたぁ!」
と目を覆うシーンがどれだけあったか…数え切れないくらいである。
パラグアイが決定的チャンスを逃すたび、僕は深いため息をついた。
この120分の間で、僕は1年分以上のため息をついたに違いない。
もはや試合の流れの中では、勝てそうに感じられなかった。
早くPK戦になってくれ…と祈った。
PK戦になれば、実力より運が物を言う。
しかも、今大会のGK川島は、絶好調である。
ひとつやふたつは、止めるに違いない。
そして、予定通りPK戦に持ち込んだ…まではよかったのだが。
うぅぅぅぅぅ…。
ご承知のとおり、残念な結果に終わってしまった。
PK戦での敗北は、言ってみればジャンケンで負けたようなものだ。
しかし…である。
だからと言ってそう簡単にはあきらめられることではない。
口惜しくて口惜しくて仕方ないし、未練は当分断ち切れそうにない。
「ニッポン、よくやった」と「ニッポン、勝った」とでは雲泥の差がある。
ベスト8に進出する機会など、今後、僕が生きている間に、二度とあるかどうかわからないしなぁ。
う~~ん、駒野! こんなときに外すなよ。 入れてほしかったなぁ~。
10年前のシドニー五輪での、サッカーの準々決勝を思い出す。
日本対米国の試合だった。
日本は終盤まで2対1とリードしていたが、試合終了間際に追いつかれた。
その時も、延長戦で決着がつかず、PK戦にもつれ込んだ。
そして日本のエース、中田英寿が失敗して、準決勝進出を逃した。
あの中田でも、ここ一番のPKを外すのだ。
古くは94年W杯アメリカ大会、ブラジル対イタリアの決勝戦でもPK戦となり、イタリアのエース・バッジオが最後に外してブラジルが優勝した。
だから、PK戦というのは運ひとつであり、その分、非情である。
仕方ない。そう、思わなければ仕方ない。
負けたのも仕方ない。あぁ、松井や本田のシュートが入っていれば…
と悔やんでみても、これもまた仕方ないことである。
まぁ、大会では1勝もできないだろう…という僕の予想は見事に外れた。
駒野のPKが外れたのは痛いが、僕の予想の外れたのは、よかった。
このあとは、勝ち上がってきた強豪国の試合をじっくり楽しもう。
やっぱりニッポンの選手たちには、お疲れさまでした、と言わなければね。
あぁ~。 それにしても、またもや深いため息が…。