今まで体験した事のない豪雨、強風と言ったフレイズが
珍しくなくなりました。
30年ほど前にあったパニック映画に、世界中が異常気象で
壊滅していくと言う、まるで夢物語の様なストーリーでした。
当時パニック物の映画は恐怖物と同じく、現実では有りえない
作られたものという印象でした。
しかし、21世紀に入って、ノストラダムスの予言は当たらなかったものの
世界の気候の異変は日常となりました。
遠い昔の大災害の経験は、一生を通じて一度体験するかどうかのものです。
ところが、最近は日本中で、月に何度も起こる様になりました。
しかも、頻繁に起こるだけでなく、その荒っぽさは、とても日本の天気とは
思えない程です。
特に、今年の夏に頻発する集中豪雨は、その特異性が恐ろしいほどで、
同じ場所に何時間も居座ったり、記録的な雨量がもたらす濁流が
田畑も街も、全てを押し流してしまう勢いです。
昨日も今日も、あまりにもヒステリックな滝の様な豪雨に驚かされます。
かつて、人類の進歩は、人類が想像した通り現実化していくと
言われたように、私達はあらゆる可能性を現実化して来ました。
鳥の様に空を飛ぶことも、魚の様に海に潜る事も、更には宇宙にも
進出するようになりました。そうやって人類は高い文明を築いていったのですが
反面、その代償なのか、沢山のストレスを地球に与えてきました。
自然の大きな懐に包まれていた頃は良かったのですが、その自然すら
変えていくようになってから、私達は新たに負の予言や予想をするようになり、
将来の危機を様々なメディアで訴える様になりました。
でも、最初はパニック映画の様に興味本位で受け取られていたものの、
その恐ろしい予測が次第に現実味を増し、今では、何が起こっても
誰もが驚かない程の頻度となってきました。
私たち人類が進歩し、豊かな生活を作りあげる為に行った
様々な地球への悪態が、遂に、辛抱強く受け止めてくれていた地球の
逆鱗に触れたのではと思える程、世界中に天変地異が起こり、
人類の生活が脅かされる事態となってきました。
一方、地球規模で環境破壊が進んでいるにも関わらず、
いまだ、人類は陣取り合戦に多くの資本と尊い命をつぎ込んでいます。
世界の軍事費は、環境改善に使われる費用の数千分の一も無い言われています。
何億人もの人々が戦争で苦しんでいるにも関わらず、戦争に投資する
死の商人は世界を駆けまわっています。
何しろ、機関銃の弾丸で一番安いもので一個100円と言われます。
普通の機能の機関銃で、一分間に3000発発射できます。
つまり、一分で30万円使われます。
今一番性能の良い戦闘機を一機作ると、東京都の年間予算が必要です。
世界中が軍事費に使う費用はいかに膨大であるかが解ります。
環境破壊と共に、戦争は人類の未来を破壊していきます。
天候異変が当たり前になり、戦争が日常化していく未来は
何としても阻止していかなければなりません。
戦争を知らない世代が、どんなにその悲惨さを伝えられても
実体験をした人の数十分の一も理解はできません。
私も、戦争を知らずに平和な日本でこれまで生きてきました。
しかし、かつて、死ぬ寸前まで追い詰められ、多くの仲間を失った
あの時の惨禍は決して忘れる事はできません。
自然を破壊したときに悔いても手遅れです。
戦争になってから悔やんでも手遅れです。
毎日のニュースにただ映画を見てる様な気持ちでいると
いつか、その苦しみの当事者となるかもしれません。
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