早朝の公共機関は、サラリーマンや学生で満ち溢れ、
都会の喧騒を感じさせますが、朝も10時を回りますと、
さすがに、バスや電車の中は落ち着きます。
しかし、眺めると、殆どが高齢者となっています。
サラリーマンが会社で汗を流している時、多くの老人が
公共機関を使って移動します。
また、街なかの商店街を歩けば、そこには、おびただしい数の
高齢者がうごめいています。
当然、商店は、こう言った方々をターゲットにして商品を並べるのですが、
高度成長期の様な、老いも若きも活発に商品を物色するような光景は無く
背中を丸めた、頭部が白い方々が黙々と選別しています。
彼等は、より安く、利用価値の高い商品を探し、意外と財布の紐は硬く
各店舗の収益は差ほど上がりません。
また、サラリーマンや若者たちに人気なのは、大型コンビニエンスストアーや
大企業がバックで総括する近代的な商店です。
フランチャイズの発達で、個人経営者の様に見えて、その陰には、大手の
食品産業や有名企業が名を連ねます。
お洒落な名前の店舗が有れば、その経営基盤は、個人ではなく、大企業であったり
するのが普通であり、私達庶民は、生活の場に於いて、一部の大手企業に
依存するように仕向けられています。
その為、商店の収益格差は著しく、一般の小売業者は、増々汲汲とした生活を
強いられているのが現状です。
日本の社会が、いまだ、この不況の状態を抜け出る事が出来ない大きな原因に
大企業優先の社会が作られている事に有ります。
地元の商店が次々にシャッターを下す側で、大手企業のコンビニや飲食店が
開店します。これらの店は、地元産業を豊かにすると言うより、地方からの
収益により増々街を大手依存型に変えています。
高齢者たちは、働けなくなった事で、個人資産を増やす術が無く、家族や
国からの援助なしには生きていけません。
しかし、その生活費も、一部の大企業に吸い上げられ、今の日本の現状は
年寄りや貧乏人がより苦しむ社会となっているのです。
いくら社会福祉を優先と言っても、それに関わる企業は潤うものの、
福祉を受ける人々が負担を軽減できるか言えば、実際はそうでもないのが問題です。
老人を対象にした施設が出来ても、それを利用するための関連企業が軒を連ね
更なる出費を強いられるのが今の高齢者の生活です。
基本的な、生活の基盤を保証しないで、単なる一時しのぎの餌を撒いているのが
日本の政策であると言ってもいいのです。
そして、多くの企業化の力を使って政治を行なっている日本のリーダーも、
私達多くの庶民と同じく、一部の裕福な人々の為に働く駒に過ぎません。
今や、日本は、近代福祉国家となったと言うのは、あくまで表向きの宣伝文句であり
この、混沌とした、息苦しい元凶を変えないぎり、日本の高齢者や弱者たちは
決して本当の幸せをつかむ事は出来ないのです
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