めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

広がる震源に不安が募る

2016-04-16 14:16:20 | 災害

想定外と思える予想が、現実になって来ると非常に不気味です。
今や、日本中の学者や有識者が、次に何が起こるか考えられず
次々に起こる想定外の出来事に戸惑っています。

友の住む熊本が大地震に見舞われて、その惨状を見て、一日も早く

普段の生活になることを思う間もなく、次々に新たなる大きな地震が起こり
更には、止まることなく断層に沿って西に向かっています。

今日の未明に起こった本震と言われる大地震は、阿蘇の火口に一層近く、

その被害は、陽が昇るに連れ、一段とその事態の深刻さを見せています。
風光明媚で、観光コースとして親しまれていた阿蘇周辺の被害は著しく、
時間と共にその惨状がニュースに流れます。

しかも、更に面倒な事に、収まるどころか、どんどん西に進んで行くのです。

被災地に救援物資や救援隊を送ろうにも、その規模が次々に広がって行き、
復興と言うより、更なる被害に被災者たちも救援隊も戸惑っている状態です。
こうしている間にも、数分数十分ごとに地震が起こり、被災地のみならず、
その周辺地域の人々の不安は募るばかりです。

東日本大震災以降、日本の地下の状態は、全く新しいステージに入ったと

多くの地震学者地質学者が唱えています。
それに伴う、様々な地震の襲来を心配する学者も多く、太平洋岸のプレートの
ずれに伴う海洋型大地震のみならず、日本各地の活断層が一斉に動き始め
日本列島がうごめき始めたと言っても過言では有りません。

私達が長きに渡って四季を楽しみ、沢山の大自然の富を得ていた時代は

もう過去の時代と成っているのかも知れません。
東日本大震災の時に頻繁に使われていた想定外と言う言葉は、これまでの
学説や史実を完全に無視し、私達の想像できない程の地球規模の異変が
今や起こりつつあるという事を受け入れなければならないと言う事の現れなの
かも知れません。

今や、創生期の地球や、日本列島を形作っていた太古の時代と同じ事が

起こるかもしれないと覚悟していなければならないのかも知れないのです。
これまで、私達は災害に見舞われても、ある程度予想が立つ被害でした。
しかし、近年の災害は、地球温暖化であったり、プレートの活発化であったり
私達の想像を超えた大災害が起こっています。

これからいつ起こるともしれない大災害に、私達日本人は、従来の準備より

遥かに万全の対策を講じて行く必要があるのかも知れません。
この地震の被害を受けて、私も、家の中の防災品をチェックしてみましたが、
巨大地震の被害を見るに付け、いかに今までの準備体制が、防災準備品
のみならず、心の準備もいい加減であったかが解って来ました。

数年前に備えたはずの備品を探すのに時間がかかったり、懐中電灯の

電池が殆ど切れていたりと、実際に遭遇したら殆ど役に立たないのを
改めて実感させられました。

毎日が当たり前に過ぎて行く事がいかに幸せな事か、日常に喜怒哀楽が

有るとしても、地震はその全てを奪い去って行くほど恐ろしいものです。
願わくは、もうこれ以上被害が広がらず、被災者の方々や、その周辺の人々に
一日も早く平安な日々が訪れる事を願わざるを得ません。