2021年3月13日。インフレが続いています。
今年1月の物価は昨年に比べて、平均7%上がったと報道がありましたが、それに比べての2月の物価上昇率が細かく報道されました。
きゅうり (21,6%) (夏野菜なので冬場は値上がりします。)
バナナ (20,9%) (輸入品だからです。)
じゃがいも (11,7%) (ベラルーシ人の主食なので、つらいですね。)
にんじん (10,7%)、ビーツ(10,6%)(ボルシチの材料)、食塩(9,4%), 玉ねぎ(8,8%)、キャベツ(8,1%)、 パプリカ( 7,1%)
このような生の野菜が冬場値段が上がるのは仕方がないです。ところが、マーガリンと缶詰・瓶詰野菜も6,4%と価格が上がっています。
穀類も値上がりしています。オオムギ 5,2%, 小麦と蕎麦の実 3,5%, オートミール2,5%の価格上昇です。日本人は意外に思われるかもしれませんが、ベラルーシは小麦をほとんど輸入に頼っています。そのためパン類も値上がりしています。最高級小麦粉で作られるパンは 1,6%、一級小麦粉で作られるパンは1,5%の値上がりです。平均する1,1%の値上がりで、黒パンを買うほうが節約になるということですね。
菓子類の値段も上がっています。原材料が高騰しているからでしょう。固形マーマレード (4,7%)、クッキーとプリャーニク (3,6%)(プリャーニクって何?と気になる方はウイキペディア日本語版で調べてください。), ヌガー (3,5%), ゼフィールとカラメリ (3,1%)(ゼフィールって何?と気になる方はウイキペディア日本語版で調べてください。カラメリはカラメルやキャラメルと名称が似ていますが、別物のお菓子です。コーティングされたソフトキャンディーですかね。)
菓子類の値上がりの平均は2,3%だそうです。まあ、もともと安いお菓子が2%値上がりすると言っても、いわば贅沢品なので、食べるのやめたら節約になるでしょ、と思う人もいるでしょうが、ベラルーシ人はお菓子大好きなので、それを言うとかわいそうです。
乳製品も平均1,3%の値上がりです。ベラルーシ人は乳製品が大好きなのに・・・。牛乳(1,8%), カッテージチーズ高脂肪のもの(1,3%), ヨーグルト(1,7%)
肉類は1%の価格上昇です。ひき肉類(2,5%)、鶏肉 (2,3%)、鶏肉の加工製品(2%), 鳥のいわゆるもつの部分(1,3%)とこのように鶏肉の値上がりが目立ちますが、それ日体して豚肉は0,2%の価格上昇です。ベラルーシ人は豚肉が一番摂取量が多いので、豚肉はほとんど値上がりしていないのは助かりますね。
鶏卵は0,5%の値上がりですが、イースター前になると価格が高騰するのではないかと懸念されています。今年の正教のイースターは5月2日なので、4月に鶏卵の値段が急に上がるかもしれません。今のうちにたくさん買って5月まで置いとくかと言うわけにはいかないし・・・。
薬は5,4%の値上がり。特に風薬や咳止めなど呼吸器系の病気に効く薬は6,5%の値上がり。(コロナウイルスの影響でしょう。)循環器系統の病気の薬は 5,7%の値上がり。
包帯が6,1%値上がり。これはマスクを作る材料の高騰が関係していると思われます。 注射針が5,9%値上がり。(糖尿病患者など負担増ですね。)その他医療サービスが平均2,5%料金の値上がり。基本的にベラルーシは国公立の病院が多く、無料で医療を受けられますが、有料の検査機関もあるし、有料の医療サービスも多いです。