ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシ人が働きに行く外国トップ10(日本も入っています)

2021-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ外務省のデータによる、ベラルーシ人が就労するために行く外国の行く先で人数の多い順にトップ10を紹介します。

 この数字は2019年と2020年のものです。2020年の数字による順位で並べます。2020年はコロナと大統領選の影響が見て取れますね。

1位 リトアニア (2019年は1260人で、2020年は1685人に増加。)

2位 ロシア(4173人で2019年はダントツトップの「ベラルーシ人が仕事したい外国」でしたが、2020年は1452人と大幅減。)

3位 ポーランド(1606人から1126人にやや減少。)

4位 チェコ(782人だったのが、コロナの影響か247人に減少。)

5位 韓国(46人だったのが51人に。それにしても4位と5位の差が開きすぎです。)

6位 フィンランド(100人だったのが38人に減少。)

7位 アメリカ(295人だったのが36人に大幅減少。)

8位 中国(69人だったのが21人に減少。)

9位 日本(36人だったのが17人に減少。)

10位 アラブ首長国連邦(29人だったのが15人に減少。)

 

 やはりコロナ禍の影響が大きいですね。増加している国もありますが、これは政治的理由でしょう。それにしてもベラルーシにとって友達の国、中国に仕事に行くベラルーシ人がたったのこれだけ?と思いました。逆にベラルーシへ仕事に来ている中国人は何万人といるのですが。中国にとってベラルーシはいい商売相手だけれど、ベラルーシ人にとって中国は憧れの国じゃないということでしょうか。

 外国人労働者受け入れに消極的な日本がトップ10に入っているのも驚きですが、韓国に負けていますね。(人材を取られていると言う意味で。)

 先ほど投稿した記事ではドイツにベラルーシ人の医師が1年で109人も医療機関に就職したことになっているのですが、これはドイツ側のデータです。ドイツが上記のトップ10に入っていないのが不思議です。医師だけで、4位と5位の間にドイツが入ってないとおかしいのですが。ウクライナが入っていないのも変ですね。

 どういう計算方法(期間をどのように区切って数えているのか・・・)なのか、それが異なるので、このようにデータが食い違っているように見えるのだと思います。

 

 次に、逆にベラルーシへ働くために入国した外国人の数でのトップ10発表です。

1位 ロシア(2019年は6741人で、2020年は5189人と減少。) 

2位 中国(4318人だったのが3206人と減少。)

3位 ウクライナ(3145人から2249人に減少。ベラルーシからウクライナへ働きに行こうとする人は極端に少ないのに、その逆は極端に多い国。)

4位 ウズベキスタン(1336人から1197人に減少。)

5位 カザフスタン(597人から432人に減少。カザフスタンとは経済同盟を結んでいるのでもっとたくさん来ていると思ったのですが。)

6位 トルコ(293人から359人に増加。)

7位 アルメニア(397人から285人に減少。)

8位 トルクメニスタン(195人から279人に増加。コロナウイルス感染者ゼロということになっている国です。)

9位 リトアニア(236人から195人に減少。ベラルーシからリトアニアに行く人は多いのにその逆は少ない国。)

10位 キルギス(126人から131人に微増。コロナなど全く影響なし、ということでしょうか。)

 

 この10カ国中、中国とトルコ以外、全部ベラルーシと同じ旧ソ連の構成国ですね。言葉の壁がないのが大きいですね。旧ソ連の他の国からすると、ベラルーシは経済的に働きに行きたい稼げる国ということでしょうか。ちなみにベラルーシでは外国人が就労するのは、大変です。ただ中国や旧ソ連の国の人に対しては規則もゆるくなっているようですね。日本人がベラルーシで就職するのは難しいです。

 


ベラルーシから外国へ医師の流出

2021-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシから人材の流出が続いています。ポーランドとドイツの政府機関がこのようなデータをベラルーシメディアに示しました。

 ベラルーシ人の医師がポーランドの医療機関で働こうと申請を出したのですが、この1年間で72人に上るそうです。それまでにすでに306人のベラルーシ人医師が許可を受けて、ポーランドの病院で働いています。このコロナ禍で、貴重な人材ですね。

 3月29日の投稿でも書きましたが、ワルシャワ市長の発言を裏付けますね。

 

 そしてドイツでは2020年にドイツ国内で694人のベラルーシ人医師が医療に従事しているデータがあります。この数は2019年度の時点より、109人増えました。つまり1年で109人のベラルーシ人医師がドイツの病院に就職したということです。3日に1人の割合でベラルーシ人医師がドイツに就職しに入国した計算になります。このコロナ禍においては、どこも医療機関は人手不足なので、ドイツは助かりましたね。

 (逆に言うとベラルーシは・・・。それどころか、国内にいる医師を政治思想が反政府的だと逮捕しているぐらいです。)


2021年3月31日。気温17度

2021-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月31日、気温が急に上がって17度にまでなりました。

 7月に行われる音楽祭スラヴャンスキー・バザールで10年間司会をしてきた担当者が、今年は司会を断わり、また芸能ニュースになっています。

 

 野党リーダーのチハノフスカヤ氏は、第三者国際機関を介しての政府との話し合いを進めると発表し、その準備に入ったと詳しく言及しました。

 

 ロシア大統領、フランス大統領、ドイツ首相が会談し、ベラルーシ情勢についても議題に取り上げられましたが、ロシア大統領は、他の二か国首脳に対して、ベラルーシ問題に介入しないよう発言しました。

 

 コンゴ共和国で身柄拘束されたベラルーシ人ビジネスマンが、解放されたとベラルーシ外務省は発表しました。

 

 スイス政府は新たにベラルーシの29人の官僚、7の企業に対して制裁を発動させました。スイスはEU加盟国ではないので、独自の対ベラルーシ制裁を発しています。スイス国籍の女性がベラルーシで2年間の有罪判決を受けているので、両国の関係は悪化しています。大統領はスイス製の腕時計をしているのですが。

 

 ミンスクでは地下鉄第3線が開通しましたが、さらに伸びて新しい駅もできる予定です。つまり地下鉄工事がまだまだ続いています。ところが、今年1月と2月の給料が地下鉄工事作業員にまだ支払われていないことが判明しました。作業員側からメディアに情報提供があったようです。

 

 ミンスクにある国営の第1乳製品工場で、従業員の雇用契約の更新がうまくいっておらず、退職している人が増えているそうです。一時的に大人数の退職者が出ると、商品も生産できなくなってしまいますね。工場側は、大した問題ではないとメディアの取材に応じていますが、内部は果たしてどうなっているのか・・・。

 ベラルーシでこれから肉類、牛乳、穀物類、卵の価格が高騰する恐れがあるとベラルーシ政府側が発表しました。政府指定の生活必需品が価格統制を受けて、固定価格になっており、それが夏まで続く予定ですが、どうなるのか怪しくなってきました。

 衣料品のバーゲンシーズンに入りましたが、驚くほど安い値段のものがあります。ブラウス1着100円レベルです。今日からバーゲンしますよと告知した店舗の前には開店前から行列ができています。

 ベラルーシでデフォルトが起きたら、もっと衣料品の値段が下がるので、今のうちにとにかく売り切ってしまおうという考えなのかもしれません。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者32万1807人。死者数2247人

2021-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月31日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は321807人になりました。1日の新規感染者数は1213人です。

 死者数は2247人です。

 312320人が回復しました。

 

 ベラルーシ保健省は、ミンスク市内のスーパーなど商店で働く店員がマスク着用義務があるにも関わらず、していない人が増えていると指摘しました。これからは、全員きちんとマスクをするよう徹底するとしており、また、地下鉄に乗る乗客に対しても、「マスクしてください。持っていない? じゃあ、マスクあげます。」と直接支給してマスクをするよう促すキャンペーンを今日行いました。

 罰金とか取るわけでもないので大きな効果はないでしょう。

 第3波が来るというので、とりあえずのアクションのように思えます。学校では教師も児童もマスクなどまるでしていないのはよく分かりました・・・。