ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年9月9日。ウクライナ侵攻から931日目

2024-09-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年9月9日。
 日本人男性がスパイ容疑で逮捕されたという内容の特別番組が放映されてから4日後の今日、在ベラルーシ日本大使館領事部から在留邦人に一斉メールが届きました。以下、そのままご紹介します。

・・・
在留邦人の皆様

 先日、在留邦人がベラルーシ政府に拘束される事案が発生しました。
 このことを受けて、在留邦人の皆様が嫌がらせをされたり、不必要な職務質問を受けることも否定できません。
 外出時にはなるべく目立たない行動をお願いします。また外出先での携帯電話による通話についても、緊急性がなければ帰宅後に行いましょう。 当地では閲覧が禁止されているサイトがありますので、無用なトラブルを避けるためにも通の乗り物内でのスマートフォンの閲覧についてもお控え下さい。
※普段の生活をしている中で、不審な動きを感じたり、身の危険を感じた場合は、すぐに大使館に連絡をして下さい。少しでも不安な事があれば、躊躇無く大使館へ連絡を下さい。
※本メールを受信されましたら、受領メールのご返信をお願いいたします。
在ベラルーシ日本国大使館 領事部

・・・

 この後、大使館の代表電話と領事部の電話番号が記載されています。しかし、おそらく大使館内が今月4日以降混乱しているようですので、このブログ上では電話番号は記載しません。どうしても日本大使館に直接電話したい人は、公式サイトから調べておかけください。

 この注意喚起メールを読んで思ったことは、ベラルーシで日本人男性が逮捕されたことで、どうして他の在住日本人がこんなに気を遣って生活しなければいけないのかということです。

 言いたいことはたくさんあります。
「このことを受けて、在留邦人の皆様が嫌がらせをされたり、不必要な職務質問を受けることも否定できません。」
→ 今後、ベラルーシで日本人が白い目で見られたり、人種差別されたりする可能性が高まったということでしょうか。確かにそうかもしれないし、気をつけようとは思いますが、ベラルーシ人から人種差別してくるのをこちらからどうやって防いだらいいのでしょう?
 別に職務質問を受けてもいいですよ。私は犯罪行為をしている(あるいはしていた)わけでもないですし。大使館が不必要に善良な日本人を脅かしているようにも思えますし、あるいは在留邦人の中に心当たりのある人がいるのかもしれないで、こういう事案(外国で日本人がスパイ容疑で逮捕される)ことが起きた時にはこういう注意喚起メールを送ること、という決まりがあるのでそれに沿っただけのようにも思えます。

「外出時にはなるべく目立たない行動をお願いします。」→どうしてこんなに気を遣いながら生活しないといけないのでしょう。目立たない行動とは? 日本の人と真夜中の公園で木の影で話をするとかですか?

「また外出先での携帯電話による通話についても、緊急性がなければ帰宅後に行いましょう。」→この末尾の「行いましょう」というのが小学生に向かってしゃべってる先生みたいです。前々から思っていましたが、大使館員は在留邦人に対して自分達の方が上の立場にあり、こちらの言うことを聞きなさい、という感覚の人が多いですよ。現地での邦人保護は大使館の大事な仕事なので、「保護してあげている」と言う感覚になっているのかもしれませんが。ある大使館員から「ベラルーシに自ら望んでやってくる日本人はみんな変人ばっかりですよ。(大使館員はベラルーシへ自分から望んでやってきたのではないから、変人ではない。)」と言われたこと、私ありますよ。
 
「当地では閲覧が禁止されているサイトがありますので、無用なトラブルを避けるためにも通の乗り物内でのスマートフォンの閲覧についてもお控え下さい。」
→脱字をそのまま転載しました。大使館内が相当混乱しているようです。
 この文面を読んで、閲覧が禁止されているサイトだけ公共交通機関内で見なければいいだけの話では?と思いました。これだとスマホでサイトの閲覧をすること自体控えなさいということになりますよね。どうしてこんなことを大使館からアドバイスされないといけないのでしょう。それとベラルーシ政府が閲覧を禁止しているサイトは現在、閲覧そのものができなくなっています。接続できないので、私は読むことが全くできなくなりました。というより読みたいとも思いません。もちろん接続の抜け道方法があるので、それでブロックされているのをくぐり抜けて禁止サイトを閲覧しているベラルーシ人はたくさんいます。しかし機械音痴の私はそういう抜け道の方法を知らないし、知りたいと思っていません。読みたいと思っていないからです。

「※普段の生活をしている中で、不審な動きを感じたり、身の危険を感じた場合は、すぐに大使館に連絡をして下さい。少しでも不安な事があれば、躊躇無く大使館へ連絡を下さい。」
→この不審な動きとは、例えば尾行されていると気づいたといったことでしょうか。あのですね、例の特別番組では、スパイ容疑で逮捕された日本人男性と大使館員が真夜中の公園で密会していたと報道されていましたよ。そのほうがよっぽど不審な動きですよ。
「いや、それはベラルーシ側が捏造したもので、真実ではない。二人は会っていなかった。ベラルーシ側の嘘だ。」と主張する日本の方が多いと思います。このあたり、裁判が始まったら、はっきりするのではないでしょうか。番組内で名指しされた大使館員は、裁判所で、本当にこの日、被告の男性と真夜中公園で会っていなかったと証言し、その証拠を出せばいいのではと思います。実際にそうしてほしいです。日本大使館員がスパイの手助けをしていたから、バックに日本政府がいるのだとを全国放映されたんですよ。名前まで出されて。ぜひ身の潔白を裁判で証明してほしいです。そうでないと被告の男性が日本政府が送り込んだスパイと断定されます。邦人保護が大使館の仕事なら、この男性のためにも、国のためにも真実を証言してほしいです。
 
 この大使館からの一斉送信メールのどこかにこの大使館員の行為について在留邦人に対して「説明・弁明」が書かれているだろうと思って、メールを開きましたが、携帯電話で会話するのは帰宅後、家の中でしましょうねといった「アドバイス」しかなくて驚きました。


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