ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年3月9日。残雪

2021-03-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月9日。まだ地面に雪が残っています。

 昨日の午後7時に公開された動画「黄金の底」は今朝眼が覚めると再生数が100万回を超えていました。24時間経過した今は再生数が210万回を超えています。続編はどうなることでしょうか。

 

 昨日で野党メンバーのコレスニコワ氏の刑期が終了する予定でしたが、5月8日まで釈放が延期されました。5月9日は戦勝記念日なのですよ。次の祝日まで出られません、という状態が何度も続いています。同じ野党メンバーのズナク氏は5月9日まで釈放されないそうです。

 

 ベラルーシ外務省は、ベラルーシ西部ブレスト市にあるポーランド領事館の領事に対して帰国を促しました。

 ベラルーシ野党は在ベラルーシ・ロシア大使に話し合いの場を求めましたが、拒否されました。

 

 コロナウイルスのせいで去年開催中止(今年に延期)となったユーロヴィジョン。去年ベラルーシ代表として選ばれていたグループVALは大統領選挙後、反政府派であることを表明したため、ベラルーシ代表から下ろされました。代わりに誰がベラルーシ代表になるのか、普通はコンクールで決めるのですが、そんな手続きなしで、無名に近いグループが今日、政府により選ばれました。

 このグループGalasy ZMestaは、政府派のいわゆるお抱え芸能人として去年の秋結成された5人組で、日本人にも分かりやすく言うとお笑い芸人出身で、ブラックユーモア系歌詞を歌うグループだそうです。

 ユーロヴィジョンで歌う曲は「君に教える(あるいは「お前に教えてやろう」)」で、反政府派の人々に向かって、「道の歩き方」(デモ行進しちゃいけません。)などを「教えてくれる」そうで、他にも「笛に合わせて踊ろう」(日本語で「笛吹けど踊らず」という表現がありますが、ここでは逆。誰が笛を吹いているのかはみなさんのご想像にお任せします。)「腹が立っても喜ぼう」「ローン払いも可能。(ベラルーシ経済は安定しているよ。)」といった歌詞が並んでいます。

 ネット上ではこのグループについて「ベラルーシの恥」「君に教える」の君が誰なのか、ベラルーシ国民のことを言っているのか、いや、野党メンバーのことを言っているんだ、などと非難轟々。阿鼻叫喚・・・といった状態です。ユーロビジョンつまりヨーロッパのど真ん中でこの歌を本当に歌ったら、会場中から大ブーイングが起こるでしょう。地獄絵図です。白赤白の旗を持って、会場へ行き、このグループに反対すると今から宣言している在ヨーロッパのベラルーシ人もいます。今年のユーロビジョン・・・想像しただけで、気が遠くなりそうです。おそらく予選落ちでしょうが。歌詞はロシア語です。ヨーロッパの人に届けたい歌(メッセージ)だったら、英語にすると思いますが、わざとロシア語にしています。(このグループのメンバー、出場までに刺されたりしないか心配です。)

 

 ベラルーシの著名な臓器移植手術ができる外科医、ハリコフ氏が来月切れる雇用契約を更新せず、退職すると発表しました。ベラルーシで臓器移植手術を受けたことのある日本人も10人足らずですがいますので、このハリコフ先生が執刀したかもしれませんね・・・。

 ビテプスクの病院で働いていた医師モルトフ氏が、ベラルーシで最初にコロナウイルスの危険性について警鐘を鳴らした医師の一人なのですが、その後反政府派であることを理由に逮捕され、服役中です。ハリコフ氏はそれに抗議の声を上げたのですが、おそらく逆に注意されたのでしょうね。今回は抗議の退職です。まあ、世界で通用する腕の持ち主なので、すぐに再就職先が決まるでしょう。もちろんどこかEU圏内です。

 しかし臓器移植手術は、ある意味ベラルーシでは国策扱い(外貨獲得の手段の一つ)なので、このような優秀な外科医を失うのは大きな損失です。もちろん、手術で助かっていたはずの患者が、手術を受けられなくなって困る(運命が変わる)という損失もありますが、経済的損失も大きいですよ。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者29万7514人。死者数2055人

2021-03-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月9日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は297514人となりました。1日の新規感染者数は1073人です。1日の新規検査数は8018件。1万件以下なのに、新規感染者数は1000人を超えました。感染者数は増加したということです・・・。

 死者数は2055人です。

 288049人が回復しました。

 502万件を超える検査数となりました。