ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年3月19日。またネット接続環境が悪化

2021-03-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月19日朝。私の自宅マンションのエレベータに乗ると、「3月25日は自由の日」と印刷されたシールが貼られていました。

 出勤すると、3月25日午前10時から7時間、勤務先の児童図書館が停電(送電されない。)するので、図書館自体は開館して、手書きで貸出手続きをするけれど、日本文化情報センターは休業日にして、代わりに通常休業日であるはずの24日に仕事をしなさい、と言われました。つまり3月25日は出勤するな、そのほうがいい、ということです。

 24日は仕事が休みなので、保存食の買い出しに行こうと思っていたのに、出勤しなくてはいけなくなりました。その代わり25日は、家でおとなしくしているほうがいいということでしょうか。

 

 どういうわけか、3月24日と25日に公立の学校で春休み前の保護者会を行う学校が多いです。春休み前なので、保護者会があるのはふつうなのですが、24日か25日を指定する学校が多いのはなぜでしょうか。どっちみち、子どもが反政府デモに行かないように、保護者はしっかり監視しておいてください、と言われるのでしょうね。

 今までコロナのせいで、保護者会は開かれなくなったのですが、ここへきて、保護者は全員集合、校長先生からお話があります、になりました。

 

 自宅の子供部屋の窓に三つの白赤白のハートの形の紙を貼り付けた54歳の男性が裁判で、15日間の判決です。裁判では尋問の中に、

「どうして三つのハートだったのですか。」「子どもが3枚紙を切って作ったので。」「その紙はどのように手に入れましたか。」「子どもの工作用色紙です。」「どうして緑色のハートは貼らなかったんですか。」「赤い色のハートはふつうによくあるからです。(緑色のハートはあまりハートっぽくない色だから。)」

 という質問とその答えがありました。(もしかしたら、本当はハートを紙で作ったのはこの男性の子どもで、この男性は作っていないかもしれません。子どもの代わりに逮捕されてしまったんでしょうか。もっとも、ベラルーシでは子どもが年齢にかかわらず、自宅の中で犯罪行為をしていた場合、親あるいは保護者あるいはその自宅を所有している人は、責任問題を問われます。例えば家のガレージで爆発物をこっそり子どもが作っていてそれがばれたら、そのガレージの持ち主も罪に問われます。家の中で紙でハートマークを作るのも、白赤白の組み合わせだと、どっちみち親が責任問題を問われるということですね。しかし、緑色のハートが1枚でも混ざっていたら、問題にならないんですね。)

 

 昨日のチハノフスカヤ氏の呼びかけに対し、すでにプラットフォーム「ゴラス」での賛成票は投票開始から24時間経たないうちに50万票の賛成票が入りました。

 しかしまたベラルーシ国内でのインターネット接続状況が悪化しました。

 プラットフォーム「ゴラス」にもアクセスしづらくなっているようです。賛成票が45万を超えたらネット接続を操作し始めた、と在ベラルーシアメリカ大使館の公式ツイッターで投稿されています。

 

 ベラルーシ大統領はグロドノ州を訪問し、乳製品工場などを視察しました。取材の応じて、(憲法改正後の大統領選挙で)別の大統領が現れる(自分は辞任する)ので、国民はもう少し我慢してほしいと話しました。その大統領選挙の有力立候補者として、前内務相のカラエフ氏や前保健省のカラニク氏(今はグロドノ州知事)の名を挙げました。これを聞いて、どう思うのでしょう。実際にご本人たちは立候補する!と発言しているわけではありません。今のところ。そしてこの大統領選挙に野党メンバーが立候補することはもちろんできません。

 

 夕方帰宅すると、マンションのエレベータのシールは剝されていました。 


ベラルーシのコロナウイルス感染者30万7938人。死者数2139人

2021-03-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月19日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は307938人になりました。1日の新規感染者数は1414人です。ベラルーシのマスコミは、三日連続増加しているとか報道していますが、1日の新規検査数が18847件なので、微増したレベルですね。

 死者数は2139人です。

 298816人が回復しました。

 517万件を超える検査数となりました。

 

 ベラルーシ保健省は今月末あるいは来月初めにベラルーシで第三波が始まるという予測を発表しました。

 第二波はどうなっているんですか? と思ったのですが、保健省によると、昨年11月12月に第二波はピークを迎え、今年の1月2月は感染者が減ったので、第二波の波は収束してきた、という認識だそうです。そして今月、つまり3月末か4月初めに第三波が来る、ということです。

 一つの波が終わるまで数ヶ月かかるので、今年5月6月には第三波が収束してほしいですね。実際にベラルーシ保健省は、ベラルーシ国内のコロナの流行は今年前半(6月)までは終わらないとはっきり発表していました。

 大統領も夏が始まるまではマスク着用義務(しかし違反に対する罰則なし)を続けると話していました。大統領がそう言っているから、実際そうなるでしょう。

 第三波はベラルーシでも見つかった変異株の流行が増えそうです。

 まあ、どちらにせよ、ベラルーシ政府はロックダウンや移動制限、緊急事態宣言など絶対出さないでしょう。