ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第235回」

2018-12-17 |   ビタペクト配布活動
 12月17日にビタペクトと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第235回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個と、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー1部を渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2662個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2197部となりました。
 今回で通算251回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2662人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2198家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

(家族A)

 ミンスクから25キロのところにあるトレスコフシナ村(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが7人の里子を引率していました。
 この家族には3個のビタペクトを渡しました。

 この家族は2014年10月にも保養滞在したことがあります。
 そのときのようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第168回」(家族A)

 前回と今回のそれぞれの体内被曝量はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトを1つずつ渡しました。

母親(事故発生当時31歳) 15ベクレル → 7ベクレル
男子(15歳) 34ベクレル ○ → 17ベクレル
男子(15歳)(今回初測定)15ベクレル
男子(14歳) 25ベクレル ○ → 19ベクレル
男子(11歳)(今回初測定)20ベクレル ○
女子(11歳)(今回初測定)22ベクレル ○
女子 (9歳) 37ベクレル ○ → 23ベクレル ○
女子 (9歳) 25ベクレル ○ → 17ベクレル

 11歳の女の子と11歳の男の子は双子です。5歳の女の子2人は双子です。
 お母さんに子どもたちの健康状態についておききしました。
 子ども達は比較的健康ということでした。全員ではないですが、毎年のようにスペインに保養に行っており、内部被曝の検査も受けているそうです。

 お母さんは、長年血のつながらない子どもを大勢育て続けて、いろいろとご苦労があるだろうな、と察せられたのですが、子どもたちからエネルギーをもらっているそうで、とても元気でした。
 キノコはできるだけ食べないようにするようになった、健康番組など見て、いろいろ調べて実践している、とも話していました。(こういうお母さんとは健康ネタで会話が盛り上がりますね。) 


(家族B)

 ジェルジンスク(チェルノブイリ原発から約320キロ)から来た家族。
 お母さんが6人の里子を引率していました。この家族には3個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時24歳)12ベクレル
男子(14歳) 16ベクレル 
男子(14歳) 23ベクレル ○
男子(14歳) 20ベクレル ○
男子(13歳) 21ベクレル ○
男子(13歳) 16ベクレル
男子(11歳) 17ベクレル 

 健康状態についてですが、結果が16ベクレルだった13歳の男の子は甲状腺肥大のため、ヨウ素剤を飲み続けているそうです。
 このお母さんは元教師ということで、食事メニューなどもいろいろ考えて作っているそうで、本当にすばらしい子育てをしているようすが伺えました。こんな里親の元で暮らせる子どもは幸せですね。

  今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本のシール、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 もうすぐ亥年ということで、ぶたさんの折り紙も。(ベラルーシでは豚年なのです。)
   
画像は記念撮影した様子です。偶然ですが、男の子ばかりになっていますね。通学のためここには写っていない子どももいます。 
 
 この活動も今年最後になりました。おかげさまで今年も無事この活動を続けることができました。

 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

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