ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ペクチン配合セルロースについて (2)

2011-09-06 | 放射能関連情報
 今回子どもたちに渡したセルロースの商品名は「ペクチン配合植物性セルロース・ツルコケモモ入り」です。
 こちらはこの商品を製造しているベラルーシの企業のサイトです。

http://akila.deal.by/


 しかしこの上記のサイト、画像もなくて分かりにくいです。
 この商品に使われているペクチンとセルロースはりんご由来のものです。またさまざまなタイプの商品があります。
 ツルコケモモ入り、ビルベリー入り、パイナップル入り、ブラックチョークベリー&マリアアザミ入り、キクイモ入り、シーバックソーン&昆布入りがあります。

 この中でもパイナップルなどにアレルギー反応を起こす子どもがいるので、ツルコケモモ入りかビルベリー入りかキクイモ入りを渡してほしい、とSOS子ども村側から頼まれました。
 早速近所のスーパーに行ってみましたが、ツルコケモモ入りとパイナップル入りの2種類しかありませんでした。とりあえずそこで2個しかなかったツルコケモモ入りを購入し、別の店でもツルコケモモ入りを2個購入しました。
 ビタペクトTは152グラムなのですが、この商品は250グラム入り。そこで子ども2人に1個のペクチン配合セルロースを渡しました。
 私は子どもたちにあげる前に試しに自分で飲んでみようと思い、ビルベリー入りとシーバックソーン&昆布入りを買ってきて飲んでみました。
 中身はビタペクト2にそっくりの粉末で、特にシーバックソーン&昆布入りのほうは色も味もビタペクト2ととてもよく似ていました。
 飲み方は「大さじ1杯か2杯を、コップ1杯の冷水または温水に混ぜて飲む。」とあったのですが、SOS子ども村の医師によると
「それは成人用の飲み方で、子どもは小さじ1杯でいい。」
ということでした。実際にSOS子ども村で子どもたちに渡したときはそう飲むように指導しました。

 自分で買ってきた商品には商品説明を書いた小さいカードが蓋のところについていました。それを見てびっくり。
 「1日に平均35グラムのセルロースを摂取しましょう。」
とあり、さらびこの商品を
「このような症状にお勧めです。①放射線被曝による疾病予防。放射能汚染地域における放射性核種の体内排出。」
と勧めており、やはりSOS子ども村の子どもたちに渡してよかったと思いました。

 さらにこの続きを見ると
「②ダイエット効果があります。肥満を予防します。
 ③便秘、痔、末梢血管の静脈瘤予防。 
 ④大腸内の悪性腫瘍の予防。その他の内臓、組織における腫瘍の予防。 
 ⑤胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防。 
 ⑥腸内細菌の環境が悪化している人向けです。 
 ⑦消化不良、鼓腸、胃けいれんの人。 
 ⑧心臓・循環器系統の疾病予防。アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、高血圧による疾病予防。 
 ⑨胆石・胆嚢炎の予防と治療。 
 ⑩糖尿病患者の方に。 
 ⑪免疫力が低下している方に。」

 セルロースとペクチンの組み合わせってすごいですね。 

 またこのカードの裏にはセルロースとペクチンの説明もあります。
(セルロースやペクチンと聞いても何なのか分からないベラルーシ人もいますから。)
 それによると
「不溶性の植物性セルロースはまず腸内のぜん動運動を改善します。便通をよくして、鼓腸の原因を解消します。消化されなかった食べ物のカスをきれいにします。血中の毒素のレベルを低下させます。水分によってセルロースの一部は膨張し腸内の絨毛をきれいにし、腸内細菌の再生を促します。」

 ペクチンの説明はこうなっています。
「ペクチンは水溶性の食物繊維です。りんご由来のペクチンは胆汁酸と脂肪に結合し、体内からの排出を促進します。胆汁酸と結びつくことによってアップルペクチンは胆汁の流れをよくします。ゲル化したペクチンは胃の粘膜を覆って、科学的な影響を与える物質(胃酸、辛い料理、アルコールなど)から胃を守ります。脂肪酸と結合することによって、脂肪の吸収を防ぎ、血中コレステロール値を下げます。」
(※ペクチンには水溶性のものと不溶性のものがあります。ここでは水溶性のペクチンが使用されています。)

 以上がベラルーシ製のペクチン配合セルロースに添付されていた説明書きです。
 

ペクチン配合セルロースについて (1)

2011-09-06 | 放射能関連情報
チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」で応急措置としてビタペクトTの代わりに配ったペクチン入りセルロースについてです。
 セルロースはダイエットや便秘に効果があるとされている食物繊維の一種です。セルロースについては6月26日付の投稿「ベラルーシの児童における環境不適応症候群とその改善法」でもご紹介しましたが、
「便通をよくするためにセルロースを摂取する。」
とあり、気になっていました。

「環境不適応症候群とその改善法」について詳しくはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/95333e3d4ec7d1ead056b0cda97793cc


 セルロースはベラルーシではここ数年スーパーマーケットで健康食品として売られており、種類も増えてきました。
 ビタペクトTはビタミンとミネラル類が含まれていますので、薬局で販売されており、一般の食料品店では買えませんが、セルロースは買えます。
 この画像はベラルーシで入手できるセルロース商品の外観です。ベラルーシ製のものとロシア製のものがあり、この画像に写っているものの他にもいくつか種類があり、気軽に購入できます。
 (値段もいろいろです。)

 この中でもペクチンが配合されているベラルーシ製のセルロース商品をチロ基金は購入し、SOS子ども村で配ることになりました。
 ベルラド研究所とSOS子ども村の両方に意見を求めましたが、セルロースだけではなくペクチンが配合されているなら、ビタペクトTの代用ができる、ということでした。しかしビタペクトTとちがってビタミンとミネラル類が入っていないので、やはりビタペクトTを子どもたちにあげるほうが望ましいそうです。
 SOS子ども村からは保養家族に対して常にマルチビタミン剤を渡しているので、それならペクチン入りのセルロースを与えてもよい、ということに決定しました。
 今回子どもたちに渡したセルロースの商品名は「ペクチン配合植物性セルロース・ツルコケモモ」です。 

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

2011-09-06 |   ビタペクト配布活動
 前回の記事「133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について」でもお知らせしました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


 9月6日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第123回目の配布を実施する予定でしたが、今回はビタペクトTを配布することができませんでした。
 ビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)を4個をSOS子ども村にて保養滞在している2家族に渡しましたのでご報告いたします。
 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1620部となりました。
  
 今回で通算133回目の配布となりました。延べ人数ですが、1620家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回は2家族がクループキ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。 


(家族A)

 お母さんが5人の子どもを引率していました。そのうち実子は4人で、1人は里子でした。
 この家族にはペクチン入りセルロース2個を渡しました。
 今回1人に1個のペクチン入りセルロースではなく、2人に1個にしたのはビタペクトTが1個152グラム入りであるのに対し、ペクチン入りセルロースは1個250グラムだからです。
 これを分け合って飲むように指導しました。

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにペクチン入りセルロースを飲むように勧めました。

母親(事故発生時10歳)10ベクレル
長女(10歳)21ベクレル ○
次女 (6歳)24ベクレル ○
三女 (5歳)30ベクレル ○
長男 (3歳)32ベクレル
女子(15歳)17ベクレル

 子どもたちの健康状態についてお母さんから話を伺いました。10歳の長女は喘息を持っており、また食物アレルギーがあります。魚類はいっさいだめだそうで、甘いお菓子も食べられないそうです。
 ミンスク州立病院のアレルギー科に通院したこともあるそうですが、現在のところよくなっていません。
 私が会ったときもこの子はアレルギー反応のため、両手がガサガサに荒れていて、痛々しかったです。
 他の子どもは特に持病などはなく、健康だというお話でした。
 まだ小さい3歳の長男にはセルロースをあげることはやめておいたほうがいいというSOS子ども村の医師リリヤ先生のお話でしたが、お母さんは数値が心配で、微量を飲ませたいと話していました。話し合いの結果、下痢のような症状が出たらすぐに摂取をやめることで、飲んでみることになりました。


(家族B)

 お母さんが7人の子どもを引率していました。そのうち実子は3人で、1人は養子、3人は里子でした。
 この家族にもペクチン入りセルロース2個を渡しました。

 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにペクチン入りセルロースを飲むように勧めました。

母親(事故発生時5歳)10ベクレル
長男(12歳) 0ベクレル
長女 (5歳)31ベクレル ○
次女 (3歳)29ベクレル
養子(11歳) 0ベクレル
女子(11歳)26ベクレル ○
男子 (8歳)22ベクレル ○
女子(10歳)25ベクレル ○

 このうち11歳の里子と8歳の里子は姉弟です。
 子どもたちの健康状態についてお母さんから話を伺いました。7年前に引き取ったという8歳の里子は長い間低体重、低身長でしたが、お母さんが食事に気をつけた結果、身長は伸びてきたそうです。しかし体重は少なく、貧血気味だということでした。
 長女と次女も貧血気味なので、お母さんは食餌療法で改善したいと話していました。
 他の子どもは特に持病などはなく、健康だというお話でした。
 11歳の養子は今年の夏、ドイツへ保養に行っていたそうです。その成果が出たのか0ベクレルだったので、お母さんは喜んでいました。

 こちらの家族でもまだ小さい3歳の次女にはセルロースをあげることはやめておいたほうがいいと話しましたが、このお母さんも数値が心配で、微量を試しに飲ませたいと希望していました。またペクチン入りセルロースをこれからもときどきは飲みたいと話していました。
 (薬局で売られるビタペクトTより食料品店で買えるペクチン入りセルロースのほうが手に入りやすいです。)

 画像は記念撮影のようすですが、保養には関係のない日本人2人も写っています。後ろに写っている白衣の女性は医師のリリヤ先生です。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、折り紙の作り方、羅臼昆布をプレゼントしました。
 羅臼昆布の大きさにはびっくりしていました。子どもたちも半数以上が「海草が好き!」と言っていて安心しました。
 魚でアレルギーがある女の子は昆布を食べてもいいのかしらと心配だったのですが、リリヤ先生は
「試しに少量食べてみて反応を見るように。」
とお母さんに話していました。
 
 また今回は日本人の方の手作りアクリルたわしと手提げかばん(楽しいポケモン柄)も家族ごとにプレゼントしました。
「このたわしは洗剤をつけなくても汚れがよく落ちますよ。」
と説明すると、お母さんたちは驚いていました。
 アクリル毛糸はベラルーシでも売られているのですが、アクリルたわしのことはベラルーシ人は知らないので作られていません。
「さっそく今日から使ってみます。」
とお母さんたちは興味津々でした。 
 これからベラルーシでアクリルたわしが流行るかもしれません。

 最後になりましたが、「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や昆布、たわしやかばんなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 今回配った4個のペクチン入りセルロースは先月行われた日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーでの売上金の一部を購入に充てました。関係者の皆様、本当にありがとうございます。

 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について

2011-09-06 |   ビタペクト配布活動
 9月6日に通算133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」を実施する予定でした。
 しかし、活動の内容について今回チロ基金からお知らせしないといけないことがあります。 

 ビタペクトTはベルラド研究所で開発・製造・販売されていますが、その主な原料はりんごです。
 りんごは毎年秋に収穫されますが、そのときにベルラド研究所は1年分の製造量を予想してジュース工場からりんごの搾りかすであるりんごの乾燥粉末を仕入れています。
 例えば昨年の秋から今年の1月にかけてビタペクトTが今年の秋までに販売する量に合わせて製造されました。
 ビタペクトTは賞味期限が常温で1年間なので、大量に作り置きしていても保存しやすいので、集中して1年分大量生産しているのです。
 しかし、今年日本で発生した福島第1原発事故の影響で、ビタペクトTの需要が急激に増えました。
 その結果、今秋のりんごの収穫前にとうとうベルラド研究所内のビタペクトTの在庫が底をつきました。
 
 チロ基金に「ビタペクトTを購入してベラルーシの子どもたちにあげてほしい。」とこの活動を応援してくださっている日本人の方から寄付金をいただいたのですが、現時点で購入が不可能の状態です。
 寄付金をお寄せくださった皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 早く今年の秋のりんごが収穫され、ビタペクトTを生産してほしいです。
 しかし自然が相手ですから、ベルラド研究所もりんごの収穫を待たざるをえません。
 
 2011年9月6日現在このような状況です。
 したがって、チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」を実施する予定でしたが、ビタペクトTを配ることができませんでした。
 ベルラド研究所は「今年はりんご粉末の仕入れ量を増やす。」と話していましたが、チロ基金としましては何とか次回の配布活動時(10月上旬)にはビタペクトTを購入してベラルーシの子どもたちに渡したいです。
 
 今回初めて経験する「ビタペクトがない」という非常事態に当たり、SOS子ども村側とも話し合いを重ねていましたが、今回保養に来た家族の体内放射能値が低くなかったため、代替案として健康食品の「べクチン入りセルロース」を子どもたちにチロ基金から配ることになりました。
 セルロースも食物繊維の一つですが「ペクチン入りセルロース」については別の記事で詳しくご説明いたします。
 
 以上のような状況ですが、ご理解をいただいたうえで、次に更新する報告記事をご覧ください。

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(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


ペクチン配合セルロースについて (3)

2011-09-06 | 放射能関連情報
 ベラルーシ製のペクチン配合セルロースの説明書きを見ただけでも驚きですが、ロシア製のセルロース商品のほうはもっと驚きです。
 
 「ペクチン配合セルロースについて(1)」に添付した画像の手前に水色の袋が写っていますが、これはロシア製のセルロース商品です。
 商品名は「小麦由来セルロース・ビルベリー入り」(それにしてもそのまんま、というネーミングが多いですね。(^^;))
 ベラルーシ製のもロシア製のもビタペクトTのようなビタミン類、ミネラル類は入っていません。またこのロシア製セルロースはペクチンも配合されていません。
 こちらは水で混ぜて飲むのではなく、食べるタイプのセルロースです。
 これも粉状でおかゆに混ぜる、肉料理、魚料理、野菜料理に混ぜる、スープに入れる、小麦粉を使う料理の場合、小麦粉に混ぜておいて焼くなどの調理をする、乳製品に混ぜて摂取する・・・とあります。
 そのため、SOS子ども村ではこちらのセルロース商品を子どもたちにあげるのはやめておいてほしいと言われました。
 放射能値が高い子どもだけに配布しているビタペクト2の活動ですから、家族全員が食べる食事に混ぜてしまうタイプのセルロース商品だと、放射能値が低かった子どもも摂取してしまうことになるからです。

 それからこの商品にもやはり「セルロースとは何か? 何に効くのか?」が包装に印刷されているのですが、そこに堂々と
「放射性核種と結合する」と書いてあるのです。(画像はその説明部分です。)
 つまりペクチンだけではなく、セルロースも放射能の排出に効果がある、ということです。(便通をよくするだけではなかったのですね。)
 ・・・ということは他にも食物繊維の仲間で、放射能の排出をするものがあるのかもしれません。

 とにかくロシアではセルロースも放射能の排出に効果があることを公に認めており(そうでないとこのような商品を堂々と販売できません。)ベラルーシでもこのような説明のついたロシア製のセルロースを堂々と販売している、ということです。
 しかも薬局で売られているビタペクトTよりも、ずっと手軽にスーパーで購入できるのです。

 以上がベラルーシとロシアにおける実情です。
 ウクライナやバルト三国でもベラルーシ製セルロースが販売されています。
 旧ソ連では体内被曝対策に食物繊維の摂取を国民に促している、と言ってよいと思います。
 将来、日本もこうなるのかもしれません。

 ちなみにセルロースを多く含む食品を紹介している日本語のサイトがありましたので、お知らせします。

http://www.drrk.net/fiber_04.html


 せっかくですので、このロシア製セルロースの説明も翻訳しておきます。
「小麦由来のセルロースは天然の食物繊維です。食物繊維は消化器官の働きを刺激し、腸や胆管の病気を予防するために必要です。また心臓・循環器系統の疾病のリスクを下げ、糖尿病患者の食事にも適しています。こちらの商品は低カロリー食品です。腸内における吸着作用があるため、腸内細菌の働きを正常化し、また重金属塩と放射性核種と結合します。
 当品を定期的に摂取することを続ければ、基本の食事では不足しているセルロースを補うことができ、ダイエットにも効果が出ます。また胆汁分泌を正常化し、血中コレステロール値と血糖値を下げる作用があります。」

 セルロースってすごいですね。私自身はビタペクトTを使って自分と子どもで人体実験(^^;)をしていたので、セルロースを併用して、体内放射能値の数値に影響が出てはいけない、と思い、セルロースはわざと摂取していなかったのです。
 しかし再測定も終わったので、こんなに体にいいセルロースを飲んでいます。(痩せたいわけではないんですが・・・。)(^^;)
 他にセルロースを飲んだ人からは
「便秘が治った。」
と話していました。
 
 これからは食物繊維に注目して、日本でも内部被曝対策の一つにならないか、日本で研究をしてほしいです。

 ちなみにこのような毎日新聞の記事があります。
「どうなる、食の安全/下 「放射線に効く」本当?」

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20110913ddm013040198000c.html


 私は自分のベラルーシでの経験をこのブログでご紹介しているわけですが、今までも
「ペクチンなんて本当に効くの?」「効くわけがない。」
といった意見を見聞きしたり、またそういうメールをいただいたこともあります。
 今回セルロースのことをご紹介しましたが、そうすると今度は「セルロースなんて効くの? 効かないだろう。」
というご意見が出てくると思います。
 しかし私にできることはベラルーシの実情をお伝えするだけです。
 正直に言いまして、ペクチンの効果を疑っておられる方は、ペクチンを飲まなければいいだけの話だと思います。
 もしかするとペクチンよりずっと効果のある方法が、日本で発見され、日本人が自由に飲めるような時代が来るかもしれませんので、ペクチンだけが唯一の方法だとは私は決め付けているわけではありません。
 どうか日本の研究者の皆様、ベラルーシ・ロシア・ウクライナの過去の研究結果を踏まえたうえで早急に日本人のための体内被曝対策を研究してください。