ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第231回」

2018-09-19 |   ビタペクト配布活動
 9月19日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第231回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクトを6個を渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2636個、セルロースの合計は150個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2193部となりました。
 今回で通算247回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2636人の子どもにビタペクトを、約143人の子どもにセルロースを、2193家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回は2家族が保養滞在していました。

<家族A>
 
 モギリョフ州オシポビッチ地区リペニ村(チェルノブイリ原発から約240キロ)から来た家族。この家族は2008年8月と2014年2月にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第78回」(家族A)
チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第160回」(家族A)

 家庭タイプ型孤児院の家庭で、お母さんと里子6人が一緒に保養に来ていました。この家族には2個のビタペクトを渡しました。
 それぞれの体内放射能値は次のとおりです。○印の子どもにビタペクトを渡しました。前回の滞在のときに測定した人の結果も表記しています。

母親(事故発生時25歳)18ベクレル → 8ベクレル (今回測定せず)
男子(16歳)38ベクレル ○ → 38ベクレル ○ → 10ベクレル
男子(15歳)12ベクレル
男子(14歳)18ベクレル → 16ベクレル
女子(14歳)12ベクレル
母親(事故発生時3歳)13ベクレル
女子 (7歳)20ベクレル ○
女子 (4歳)30ベクレル ○

 もう一人「お母さん」がいますが、この人は引率していたお母さんの里子の一人で、現在は結婚し、7歳と4歳の実子がいます。
 祖母と娘(里子)と孫も、いっしょに保養に来た、という形です。

 子どもたちの健康状態についてもお母さんにお聞きしました。子ども達は比較的健康だそうです。
 16歳の男の子は背骨が歪んでいるそうですが、特に治療は受けていないということでした。


(家族B)

 オシポヴィチ市(チェルノブイリ原発から約230キロ)から来た家族。
 お母さんが6人の里子を引率していました。この家族には4個のビタペクトを渡しました。
 このお母さんは2009年2月にも里子を連れて保養滞在したことがありますが、当時の里子は「卒業(独立)」し、今回は初めてSOS子ども村で保養滞在するこどもたちばかりでした。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにビタペクトを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時26歳)12ベクレル → 13ベクレル
女子(17歳)20ベクレル ○ 
女子(16歳)12ベクレル  
女子(14歳)27ベクレル ○ 
男子(13歳)17ベクレル 
男子(11歳)20ベクレル ○
女子(11歳)20ベクレル ○ 

 お母さんに子どもたちの健康状態についておききしました。
 17歳の女の子はよく鼻血が出るので、医者に相談したら、ビタミンCのサプリを飲むように言われて、それを飲んでいるが、あまり改善されていない、ということでした。
 また17歳の女の子と14歳の女の子は偏平足だそうです。
 13歳の男の子は斜視で、それを治すめがねをかけたり、目の体操などをし続けた結果、ほとんど治りました。お母さんの努力が大きいですね。
 
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、日本語で子どもの名前を書いたカードなどをプレゼントしました。
 折り紙にすごく興味を示して、すぐ作り始めていました。
 さらに「日本のことで、何か知りたいことはないですか?」と尋ねたら、
「天皇制について教えてください。」
と男子小学生にきかれたので、びっくりしました。
 (頭のいい子たちばかり、という印象です。)

 画像は記念撮影した様子です。
 ただ、家族Aのもう一人のお母さんと年長の子ども達は通学などにより、ここには写っていません。
 保養滞在中でもちゃんと学校へ行くんですね。  


 最後になりましたが、ビタペクトの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


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