ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年8月26日。ウクライナ侵攻から184日目

2022-08-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年8月26日。
 ベラルーシ大統領は今日、同国軍が保有するスホイ24戦闘爆撃機が、改造作業を受けて核兵器の搭載が可能になったと明らかにしました。
 さらに、欧米がベラルーシへの挑発行為を行えば「核兵器を持つ連合国家との関係を緊張させることになる」と述べ、国家統合を進めているロシアの「核の傘」を強調してけん制しました。・・・と日本で報道されているのですが、こちらの報道では、どの爆撃機が改造されたのかはっきりしていません。
 スホイであることは間違いないのですが、具体的にスホイのどの爆撃機なのかよく分からないのです。
 スホイ24、スホイ25、スホイ27、スホイ30SMが2年前、改造のためにロシアに移送されているので、そのうちのどれかだろうと予測されます。
 今年6月にベラルーシ大統領とロシア大統領が会談した時はスホイ25を核搭載するために改造することを話していましたが、明言はしていません。


 エネルゴアトム社はテレグラムにて、今日午後2時4分に、発電機の一つが再接続されたと投稿しました。
 良かったと思ったら、ロシア軍がザポリージャ州エネルホダル市に設置した「軍民行政府」当局は今日、ザポリージャ原発に再び砲撃があり、敷地内にある放射性のアイソトープ保管施設近くに4発が着弾したと発表しました。
 原発の主要施設に被害はなく、周辺の放射性物質のレベルも正常なのが安心です。が、何か異常が起きたとして、それを迅速に報道してくれるものなのでしょうか。
 今回の攻撃はもちろん、ウクライナ軍によるものとロシア側は発表しています。

 24日、ドニプロペトロウシク州のチャプリネ駅がロシア軍のミサイル攻撃を受け、停車していた列車の客車4両が炎上しましたが、その後、死数者数は25人に増えました。
 2人の子どもの死者も含まれており、一人は民家のがれきの下から見つかった11歳と、列車の火災で死んだ6歳の子どもです。
 ウクライナ大統領府は、25人の死者がすべて民間人だったかどうかは明らかにしていません。
 ところが、ロシアは今回の攻撃は軍用列車を狙ったもので、ウクライナ軍予備役200人以上を殺害したと発表しました。
 ウクライナ側の発表の死者数とロシア側発表の死者数に8倍の開きがあります。どちらのほうが信憑性が高いでしょうか。どちらを信じたらいいですか?


 ベラルーシ大統領は、リトアニアに出国した野党リーダー、チハノフスカヤ氏に以前、夫のセルゲイ・チハノフスキー氏を釈放して、リトアニアに出国(追放?)させるという提案をしたのに、チハノフスカヤ氏は拒否した、と明らかにしました。
 本当にそんな提案があったのかどうかも謎です。チハノフスキー氏は懲役18年の有罪判決を受け、服役中ですよ。
 ベラルーシ大統領は、妻の元に夫を刑務所から出して、送リ届けると言っているのに、妻がそれを断るとはどういうことか。要は新しい夫がいるからだ、と発言しました。
 マスコミによっては、チハノフスカヤ氏が妊娠中だ、などという心無い報道をしているものもあります。
(日本人の皆さんは、このブログを読んで、え、あの人、妊娠してるの?と驚いたり信じたりしないでください。)