ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年8月18日。ウクライナ侵攻から176日目

2022-08-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年8月18日。ミンスクはよい天気が続いていましたが、今日は気温30度で暑かったです。でも日本と比べたらどうということはないですね。

 8 月17日から18日にかけての夜、ロシア軍はハリキウとクラスノグラードを砲撃しました。少なくとも11人が死亡し、37人が負傷しました。

 17日21 時30分頃、ハリキウ市サルトフスキー地区の 3 階建ての寮にロケット弾が命中。建物は完全に破壊され、火災が発生しました。この結果、7 人が死亡し、11 歳の子供を含む 17 人が負傷しました。

 18日午前4時30分頃、8発のロケット弾がベルゴロドからハリキウに向けて発射されました。ホロドノゴルスキー地区とサルトフスキー地区では、4 階建てのホステルを含む建物とインフラ施設が被害を受けました。2人の死者と18人の負傷者が出ました。負傷者の中には2人の子供がいます。
 聴覚障害のある人が複数名はホステルにいましたが、空襲警報に気づいていなかったそうです。

 18日午前 4 時頃には、クラスノグラード市が攻撃を受けました。数棟の建物が完全に破壊され、10 棟以上が被害を受けました。2 人が死亡し、さらに 2 人が負傷しています。

 この攻撃についてロシア国防省は、ロシア軍が「外国人傭兵の一時的な基地」を地上配備の精密兵器で攻撃したと述べています。90人以上のウクライナ軍人が死亡したと報告されていますが、ウクライナ側の発表と全く合致していません。


 ロシア軍放射能化学生物防衛部隊のイーゴリ・キリーロフ中将がザポリージャ原発で放射能漏れ事故が起こり、放射性物質が拡散した場合の予測分布マップを発表しました。
 それによると、放射性物質はウクライナだけではなくドイツ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ベラルーシ、モルドバといったウクライナに隣接する西側諸国領内にまで到来する恐れがあるとしています。
 このマップを見ましたが、ベラルーシの場合、ブレスト州南部が汚染されてしまいますね。ウクライナは国土の大部分です。
 しかし、このマップを作成したのがロシア軍人だからなのか、ロシアは全く汚染されないことになっています。どうして? 1000キロ以上離れたポーランドやドイツにまで到達するのに、もっと近いロシアには全く到達しないというのはどういうことでしょうか?
 はっきり言って、風向きによるのでロシアが風下になったら、当然ロシアも汚染地域となります。かなり広範囲となるでしょう。
 
 
 ザポリージャ原発の原子炉につながるタービン室の内部にロシア軍車両がすし詰めに配置された動画がインターネット上で出回っています。


 ロシアは今日、極超音速弾道ミサイルを搭載した戦闘機3機を飛び地カリーニングラードに配備しました。これで西側諸国ににらみをきかせるようです。


 2006年からウクライナに住んでいるベラルーシ人が、ウクライナ軍の情報をベラルーシKGBに流したスパイ容疑で逮捕され起訴されました。今日の判決では5ヶ月間の禁固刑で比較的軽い刑が出たと報道されています。

 
 ベラルーシとリトアニアの国境地帯で起きた出来事。
 ベラルーシ人男性が陸路でリトアニアに入国しようとしていて、パスポートコントロールで入国審査を受けた。パスポートにスタンプも押されて、入国しようとしたときにその係員のリトアニア人女性に褒め言葉を言った。係員は逆にこの男性をベラルーシへ帰そうとした。(私の予想ではセクハラ発言をしたのか、発言したと取られたものと思われます。)
 ベラルーシへ帰りたくなかった男性は走ってリトアニア側へ。森の中をさまよっていたときにリトアニア側に発見され、手錠をかけられ、国境にある検問所に閉じ込められた。男性は歯で窓を開けて脱走。今度はベラルーシ側の検問所へ助けを求めた。ベラルーシの出入国管理局が連絡して、手錠をはずしてもらった。男性はリトアニアに入国できず、ベラルーシへ戻った。
 ・・・国境で何をしているんでしょうか。しかし、手錠をかけるのは行き過ぎでは。

 ポーランドとの国境地帯では、昨日、一人のポーランド人がベラルーシの検問所にやってきて、ベラルーシのビザはないことを言いました。ベラルーシ側の検問所を通過する際、難民申請をしました。まあ、こういう人もいます。
 ベラルーシ側の判断で、国境を通過することが許され、ベラルーシで難民申請手続きをするそうです。

 ロイター通信は今日、クリミアにあるロシアのベルベク軍用飛行場近くで4回の爆発が起きたと伝えました。ロシアに属する地元当局も同日、露本土とクリミアを結ぶ「クリミア大橋」付近で爆発音があったと明らかにしました。