ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年4月9日。春は名のみの

2021-04-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年4月9日。天気は晴れましたが、冷たい風が吹いています。

 3月下旬、マクドナルドでコーヒーを飲んでいた姉妹が逮捕されました。突然治安部隊がやってきて、身分証明書の提示を求めました。そのとき何も見せられるものを持っていなかったので、逮捕。今日15日間の禁固刑の判決が出ました。

 

 白と赤の服装、パラソルを持って反政府デモをしていた女性たちが一斉に逮捕されましたが、それにも関わらず、他の15人の女性が白と赤のパラソルを持って、ミンスク市内で抗議活動を行いました。

 

 警察主催の自転車競技が行われ、国旗を掲げた自転車に大勢の警官が乗って滑走。国営テレビでニュースになっています。

 

 ミンスク市の学校教師の女性が反政府デモ活動に参加していたため、逮捕され、禁固刑になっていたのですが、釈放された後、すでに教職を解雇されていたことが分かりました。これに対して、また抗議するそうですが・・・。

 

 野党メンバーのババリコ氏やラトゥシコ氏が新党結成を宣言している中、ベラルーシ大統領は、ベラルーシ社会は多党政治の経験がない、と発言して牽制しました。

 野党リーダーのチハノフスカヤ氏は自分が新党を立ち上げるつもりはないと取材で回答しています。あまりに野党政党が乱立して、票がばらけるのも・・・と私は思いますが。

 

 野党メンバーで弁護士のマクシム・ズナク氏は逮捕されすでに7ヶ月刑務所の中ですが、この間に、支援者からの励ましの手紙3000通を読み、150冊の本を読んだそうです。さらには90の短編を執筆、数十編の詩も作ったそうです。内容は分かりませんが、釈放されたら出版されるでしょう。個人的には刑務所の中の図書室が気になりました。

 

 すでにベラルーシを出国したノーベル賞作家、スベトラーナ・アレクシエーヴィチは、反政府デモ参加者たちを題材にした新作を執筆中だそうです。やっぱり安全なドイツに出国しておいてよかったですね。


ベラルーシのコロナウイルス感染者33万3430人。死者数2334人

2021-04-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年4月9日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は333430人になりました。①日の新規感染者数は1622人で、急増しています。しかし、1日の新規検査数は20258件と、こちらも増えています。

 死者数は2334人です。

 323748人が回復しました。

 551万件を超える検査数となりました。

 

 ベラルーシ保健省は、国営テレビ番組内での取材に対し、すでに92000人がコロナウイルスのワクチンを接種したと答えました。

 

 だいたい1日に10人ずつ亡くなっていますが、最近死者の中に20代の若い世代が増えてきているそうです。死者の詳しい情報、年齢や持病の有無など公表されていないので、若い人の死者数が増えているというのは、あくまで噂レベルですが、気になりますね。  

 

 ベラルーシの人口が2020年、6万人減少したと独立系メディア、ベルサトが報道しました。死因はさまざまですが、やはりコロナウイルスが大きく関係しているようです。もっとも2020年にコロナウイルスのせいで亡くなった人の数は1日平均10人と多めに見積もっても約3650人なので、この6万人のうちコロナウイルス以外の死因で亡くなった人がたくさんいるということになります。