2021年4月2日。４月２日はロシア・ベラルーシ連合に1996年合意した記念日で、街中に旗が飾られる旗日です。政府による祝賀記念行事もありますが、アンチ・ロシアのベラルーシ人がいるので、またデモ活動が起こるのではないかと警戒中です。
今日、ベラルーシ政府は、政府転覆のテロ行為を計画していた疑いのある容疑者のリストを発表しました。もちろんチハノフスカヤ氏もその中に入っていますが、オリンピック銀メダリストのゲラシメニャ選手(元水泳選手で今はトレーナー。反政府派スポーツ選手を集めて、ベラルーシ・ナショナルチームとは別の組織をリトアニアで創立。簡単に言うと、今年の東京五輪にはナショナルチームは参加できない。次のオリンピックまでに政権交代があると、ゲラシメニャ氏が創立した第二のベラルーシ・ナショナルチームに所属する選手が代表となり、参加。国旗も白赤白に変わっている。ということです。が、もちろん未来のことなど誰にも分かりません。)などが新たに加わりました。
このテロリストのリストに入っている人たちはとうに出国しているので、今すぐ逮捕されるわけではありません。ベラルーシの警察が国際手配をする可能性は大いにありますが、他国政府はロシア以外、ベラルーシの警察に非協力的になるでしょう。逆にかくまっているぐらいです。
ただし、ベラルーシ国内に残っているゲラシメニャ選手の両親の自宅は家宅捜索を受けました。
ロシアとベラルーシ連合合意記念日の今日も、在ロシアベラルーシ人で、ペテルブルグの大使館前で抗議活動していた人たちがロシアの警察に逮捕されました。
話は変わりますが、今朝出勤しようと自宅近くのバス停まで行くと、すぐ側の電柱に目立つ黄色のポスターが貼ってありました。よく見ると・・・
「動物虐待にストップ！ 町内で猫に対する虐待が発生しています。先週、８匹の猫に対する殺傷事件が起きました。このような動物虐待の加害者が、対人暴力を起こすケースがあります。あなたの身近に犯人がいます。目撃情報などあれば、この町の駐在所にご一報ください。電話番号・・・」
・・・自分の家の近くにこういう頭のおかしい人がいて、猫を殺しているなんて、気持ち悪いし、エスカレートして快楽殺人など始めたらどうしようと思います。
どうもこのポスターは、警察が作成したものではなく、飼っていた猫を殺された飼い主さんが警察に相談して、駐在所の電話番号を載せることも許可をもらって自分で作った手作り感がありました。（警察も今は反政府派の取り締まりに忙しくて、猫殺し犯どころではないのかなと思いました。）
動物虐待する人の気持ちは分からないですし、そういう心理状態になるのにいろんな要因、要素（幼少期からの養育環境、親子関係などなど）があるとは思います。
ただ、今のベラルーシ社会の中にある大きな問題、まずコロナウイルスに対する恐れというストレス、感染したくない、感染しないようにというプレッシャー、さらには大統領選後の社会の混乱、不景気、対策方法が見当たらない、日常に逮捕や取り調べといった非日常がどんどん入ってゆく、暴力的な反政府デモ活動の様子がスマホで簡単に撮影できて、ネット上でも見られるし、国営テレビも厳しい取り調べをしてもよいという印象操作のためにそれをわざと放映する、国家に楯突く犯罪者として厳しい取り調べがエスカレートして、拷問（人が人に対する暴力行為）が普通になり、エスカレートして死亡者も出ている、道を歩いていただけで、誤認逮捕されるかもしれない恐怖、緊張・・・などがもう何ヶ月も続いています。
このようなストレスにさらされると、そのストレスを解消したいという欲求にかられるわけですよ。
自分の好きな趣味に没頭するという健全な人も大勢いますが、ゴミ箱を放火してすっきりする人や、自殺する人、飲酒や麻薬に走る人、喧嘩を始める人などが、平和なときよりどうしても増えてしまいます。
そんな中、猫を殺してストレス解消している人が出てきたのでしょう。
しかし、とにかくこれがエスカレートすると、殺人につながるのでそればかりは避けたいですね。（猫が殺されるのもいやですが（T＿T）人殺しじゃなかったらいいというものではないです。 私は特別猫好きではないですが、かわいそうすぎます・・・。早くこんな変質者は逮捕されてほしいです。白赤白の旗を持ってた人を逮捕したり、とうに外国に出国した野党メンバーをテロリストメンバーにリストアップする作業より、首都にいる猫殺しの犯人を先に警察は捕まえてほしいです。
そう言えばベラルーシにも動物愛護法などがあるのかと思って調べたら、8年前にミンスク市内で、犬や猫を殺して目をくりぬいたり、耳を削いだりしていたグループが逮捕されていましたが、やはり有罪判決になり、禁固刑あるいは、罰金（1ヶ月分の給料が飛ぶ額）刑かどちらかになるようです。
