2021年4月29日、やっと気温が10度以上に上がり、暖かくなってきました。
冬季は閉園しているミンスクの遊園地も開園しました。コロナ感染拡大の波、第三波の真っ只中なのですが。
まだユーロビジョン・ソングコンテストに出場したくて、ベラルーシはすったもんだしています。これじゃだめ? これでもかとばかりにベラルーシ代表のグループは新曲を3曲も発表しているのですが、主催者側は相手にしていないようです。
ベラルーシでロシア・ルーブルを流通させようとベラルーシ政府は考えており、それをロシア政府に打診しているようです。
どうなることか・・・こうすることによって、ロシア経済の中に組み込んでもらい、ベラルーシ経済が上向きになると言う予測なのでしょうが、ロシア側が拒否する可能性のほうが大きいです。
ベラルーシ経済は、この1年ゼロ成長だったと指摘している経済専門家もいます。
1年前コロナ禍において、健康か経済かどっちを優先させる? という決断を迫られたときに、ベラルーシ政府は経済を選びました。ロックダウンや店舗の営業停止や短縮・・・といった対策はしませんでした。
であるにも関わらず、経済状態は悪化しています。
昨日、国立国営百貨店の一つが閉店になりましたが、もう一つの国立国営百貨店の支店として、再びオープンするようです。
結局、百貨店がどれもこれも国立国営だから、倒産にはならず、大元は国なので、日本人が感じる「老舗百貨店閉店のニュース」とは内容がちがいますね。
野党を支援していて逮捕された政治思想犯の女性。すでに年金生活に入っていたのですが、逮捕、起訴され、有罪判決が出てから、しばらくして年金が払われなくなりました。
元K-1選手として有名なアレクセイ・クジンについてのニュースです。
昨年の大統領選挙後、クジン氏はモロジェチノ市で反政府デモに参加し、身柄を拘束されました。10日後には解放されましたが、自宅軟禁状態となり、11月には裁判所に出廷することになっていました。ところが裁判所に姿を現さず、家族も電話が繋がらない状態に・・・どうやら、このころロシアへ出国したようですが、はっきりしません。
今年の1月にモスクワで逮捕されていたことが後になって判明しました。そして、モスクワからミンスクへ身柄引き渡しされる予定だというニュースが今日報道されました。クジン氏の弁護士は、欧州人権裁判所に身柄引き渡しを撤回させるよう求めています。
少し調べたのですが、欧州人権裁判所は欧州議会加盟国だけを対象にしているので、ここにベラルーシに入ってなかったら、クジン氏の弁護士の奔走も無駄になるのでは・・・とさらに調べると、案の定、ロシアは加盟国ですが、ベラルーシは加盟国ではありませんでした。
加盟申請
ベラルーシ国民議会は1992年から1997年1月までは議員会議の特別参加者の資格を有していたが、1996年11月の憲法改定国民投票と議会補欠選挙について欧州評議会は非民主的であると判断し、またアレクサンドル・ルカシェンコ政権下において民主的な自由や表現の自由が制限されているとして、議員会議の特別参加者資格を停止した。国民投票による憲法改定が最低限の民主性の水準を尊重しておらず、権力分立や法の支配といった理念に違反しているとされたのである。なおベラルーシは1993年3月12日に正式な加盟を求めている。