ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ミンスク地下鉄駅爆発テロ 続報

2011-04-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 ミンスクの地下鉄駅構内で起きたテロの続報です。今日13日は国喪の日となり、ベラルーシ全土が喪に服しています。
 もちろんイベントなどは全て中止。
 地下鉄の状況ですが、2本ある路線のうち、オクチャブリスカヤ駅がある線は今も閉鎖されています。14日に再開される見通しだそうです。

 もう1本の路線は運行していますが、入り口に警官が立ち、乗客の体を金属探知機で検査。
 大きめの荷物(リュックサックなど)を持っていると、開けろと言われます。
 女の人でやや大きめのハンドバッグを持っているだけで、開けさせられている人がニュースで映っていて、
「ハンドバッグでもだめなのか。」
と思いました。
 バスを大増発して、地下鉄の運休に対応していますが、ものすごく混雑しています。

 爆発事件の容疑者ですが、今のところ2人が拘束されており、2人とも男性でベラルーシ国籍を持っているそうです。1人は1986年生まれ。現在取調べ中です。
 駅の防犯カメラには怪しい人物が映っていたそうです。
 その人物は乗換駅であるクパロフスカヤ駅で下車。大きな黒いかばんを持っており、その後オクチャブリスカヤ駅へ行きました。
 そこで、ベンチの下にかばんを置いた後、再びクパロフスカヤ駅のほうへ行くかのように、連絡通路に続く階段を上りますが、通路部分で立ち止まり、ベンチのほうを見ていたそうです。
 そして手は上着かズボンのポケットの中に入れられており、何かを操作する動作があったそうです。その直後爆発が起こりました。
 この人物自身は近くにいて怪我をしなかったんでしょうか?

 事故が起きた11日ですが、発生直後に携帯のメールにいろんなデマメールが流されたそうです。
 例えば「モスコフスキー・バスターミナル(ベラルーシのみならずヨーロッパで一番広い敷地面積を持つ。)でバスが爆発炎上中!」というメールが流れ、それを受信した人がびっくりして、自分の家族や知人に「危ないからそこにも行くな!」
と転送し、そこからまた広がる・・・という事態になりました。
 実際にはバスターミナルでは何も起こっておらず、デマだったのですが、テレビ局の取材班が急行して
「ご覧のように平常どおりです。」
と繰り返し実況中継していました。

 迷惑な話です。警察はこのような悪質なメールを最初に発信した者を突き止める、とインタビューで答えていました。
 14日から17日にかけてはミンスク州に住む「青少年」(この言い方だと14歳以上18歳未満が対象と思われます。)で非行行為など前科がある者全員を「総点検」するそうです。名づけて「特別作戦・青少年」だそうです。 
 
 今日は今日で、オクチャブリスカヤ駅から数百メートル離れたところで(中央郵便局の近くだそうなので、どちらかと言うと隣の駅のほうが近い場所ですね・・・。)黒煙が上がっているのが発見され、
「また爆発事故か?!」
と思った市民が一斉に通報。(その場に居合わせ、泣き出す女性も・・・。)
 実際には軽自動車が故障で発火したものだと分かりました。
 パニックが起こりかけました。
 
 ミンスクでは再びテロが計画されている、その場所は13箇所である、といった噂が飛び交っています。
 噂で終わってほしいです・・・。

  
 
 


『チェルノブイリ:放射能と栄養』日本語版は絶版となっています

2011-04-13 | 放射能関連情報
 4月2日付の投稿で『チェルノブイリ:放射能と栄養』日本語版が絶版となっているようです、とお知らせしましたが、放射線医学総合研究所から「すでに絶版している。在庫もない。」という連絡が来ました。
 今、この時期に役立つ本なのですが、残念ですね。
 このブログ上ではすでにこのことはお知らせしたのですが、HP「ベラルーシの部屋」内で最初にこの本のことをご紹介した2002年の記事↓

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/no1.html


 だけを見て、ブログのほうの内容は見ずに放射線医学総合研究所にこの本のことを問い合わせてくる人がたくさんいるそうです。電話番号なども現在は別の部署の番号に変わっていますので、この番号に電話をしても本に関しては答えられない、ということでした。
 HP「ベラルーシの部屋」管理人のさばさんにはすでに連絡しましたので、もうすぐこのページの内容は修正されると思います。
 それにしても、多忙を極めているはずの放射線医学総合研究所に多大なご迷惑をおかけしてしまいました。
 研究所からの苦情に対しては謝罪のメールを返信しておきましたが、このブログ上でも陳謝申し上げます。

 それから4月2日付の投稿で、翻訳者である白石久仁雄氏が、今も放射線医学総合研究所で働いておられる、と書き込みましたが、これも1年以上前に退職されていることが今回の連絡で分かりました。これも残念です。
 ただこの記事を投稿する前にちゃんと確認しようと思い、放射線医学総合研究所のサイトで確認をしたのですが、防護体系構築研究グループ内の研究者として、お名前が名簿に記載されておりました。
 翻訳された時点では「人間環境研究部」所属だったのが、組織の改変とともに防護体系構築研究グループに移られたのだと思い、しかし所属が変わっても所内で働いておられると認識したうえで、あのブログの記事を投稿した次第です。
 どちらにせよ、ブログ上の記事の内容に事実と合わない部分があったわけですから、ここに訂正させていただきます。

 白石様には本当に感謝しております。
 『チェルノブイリ:放射能と栄養』の日本語版のほか、ロシア語原本のコピーを寄贈していただき、この本の情報がベラルーシの家庭のために大変役立っております。(もう1500家族以上に配布しましたからねえ・・・。)
 そして、この本のことを教えてくれた京都大原子炉実験所の今中哲二先生にも感謝しています。

 また「ビタペクト2」に関しても、放射線医学総合研究所で内容成分の詳細を調べていただいたことがあります。白石様をはじめ、放射線医学総合研究所に深く感謝しております。 
 ご迷惑をおかけし、重ねて陳謝申し上げます。

 原発からの放射能漏れという事態が日本で起こった今、日本人のために『チェルノブイリ:放射能と栄養』の日本語版を再版してほしいところです。
 しかし残念なことに現在は入手できませんので、皆様は放射線医学総合研究所に不要な問い合わせをされないようにお願いいたします。
 ただ、問い合わせをした人がすでに多数に上っていること、問い合わせた側は必死の思いで連絡していること、また放射線医学総合研究所が、独自の文献やパンフレットを発行していることを考えると
「お問い合わせの『チェルノブイリ:放射能と栄養』はすでに在庫がありませんが、代わりにこのような本を発行していますよ。」
と教えてあげたら、問い合わせの電話が増えて迷惑している、という反応にはならなかったのでは、と思います。
 とにかく忙しすぎて、研究所の方々も余裕が今はないのでしょう・・・。
(私もあまり人のことは言えないのですが。) 本当に大変だな、と思います。  

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 以下が放射線医学総合研究所広報課の方から送られてきたメールをの一部ですが、転載します。

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 貴団体がweb上で紹介されている『チェルノブイリ:放射能と栄養』の日本語版についてご連絡いたしました。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/no1.html
 上記記事の、日本語版は放医研に問い合わせれば購入可能という情報を見られた多数の方からお問い合わせをいただいておりますが、ブログでも書かれている通り既に絶版になっており、弊所にも在庫はございません。

 記載の電話番号も現在では違う研究グループの番号となっておりますので、記載の番号にお電話を頂いても対応できるものが出るわけではございません。

 ブログで「絶版になっている」と記載されてましても、何かの検索で該ページを発見し、そこしか読まれない方もたくさんいらっしゃいます。
 正確な情報のために、絶版であるとの情報の追加と、弊所連絡先の削除をお願い申し上げます。

(ちなみにこの最後の1行は太文字になっていました。)