ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

成長期の子どもに注意

2011-04-08 | 放射能関連情報
 これはベラルーシの医師から教えてもらったアドバイスです。
 放射能の影響について、みんな子どものことを心配されています。当然ですね。
 この間は乳児に放射能が検出された水道水を飲ませないように、という指示がありましたし、甲状腺の異常がチェルノブイリ原発事故の後、子どもに多く見られた、など子どものほうが影響を受けやすいからです。
 これはなぜかと言うと、子どもは日々大きくなるために成長していますから、細胞分裂が活発に行われているおり、そこへ放射能が影響すると、細胞の異常が増える危険が出てくるからです。
 ・・・というようなことは私がいちいち言わなくても、皆さんよくご存知のはずです。しかし、気になっているのは、
「子どもへの影響が心配だ。」「子どもを守れ!」
と言っている「子ども」の範囲です。
 皆さんは「子ども」と聞いて赤ちゃんや幼稚園児ぐらいの年齢の子どもだけを思い浮かべていませんか?
 実際には細胞分裂が活発な時期に放射能被爆を受けると、影響が出やすいのですから、成長期の子どもが特に注意しないといけません。
 つまりいわゆる思春期の子どもも、赤ちゃんと同じように被爆しないように注意しないといけないのです。
 成長期がいつなのかは個人差がありますが、中学生や高校生でも、被爆しないように気をつけてください。
 ベラルーシではチェルノブイリ原発事故が起きたとき、ちょうど中学生ぐらいだった女性が10年後ぐらいに結婚、出産したさいに、病気や障害のある子どもが生まれる数が増えました。
 ホルモンを分泌する生殖器が放射能の影響を受けるのは、良くないことだと医師は話していました。男性は出産はしませんが、体の外側に生殖器があり、より被爆しやすいので注意してください。

 同じ理由で、ものすごい勢いで細胞分裂(成長)している胎児は、全ての年齢の中で一番気をつけないといけない、というのはお分かりいただけたと思います。
 妊婦さんは気をつけてください。