「バイオマス原料、作付けしたい」飯舘村長、農相に提案(朝日新聞) - goo ニュース
イネを作付けできない水田で、バイオマス燃料の原料となるヒマワリやナタネなどを作付けしたい――。福島第一原子力発電所から漏れた放射性物質による土壌汚染が確認された福島県飯舘村の菅野典雄村長が9日、同村を訪れた鹿野道彦農林水産相に提案した。
政府は8日、土壌中の放射性セシウム濃度が土1キログラムあたり5千ベクレルを超える水田では、イネの作付けを禁止するという基準を発表した。近く作付け禁止地域を定めるが、飯舘村では基準を超える水田が出ており、村全域の水田が作付け禁止となる可能性がある。
菅野村長は9日の会談で、禁止地域でバイオマス燃料の原料となる農産物を作付けして農地を維持・保全し、農家の営農意欲も支えたいと説明した。鹿野農水相は「どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか研究し、具体的な取り組みをしていきたい」と答えた。
チェルノブイリ原発の事故では、周辺の汚染土壌にナタネを植えた実績がある。農水省内でも、作付け可能な農作物を検討すべきだとの意見が出ている。
(以下略。)
・・・・・
チェルノブイリ原発事故の経験から言うと、放射能に汚染された地面を耕作するのは、健康によくありません。
積もっていた放射能性物質が、作付けのために耕作されると、細かい土といっしょに舞い上がります。それを吸ったりするのは体に悪いです。
実際、今でもベラルーシの畑は春になると放射能値が高くなります。
今回イネの作付けを禁止したのは、とても懸命な判断です。イネが放射能を取り込む前に、土を耕した人が放射能を吸い込んでしまいます。
それからイネの代わりにバイオマス原料になる農作物や、どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか研究する、とあります。
まず、ウクライナやベラルーシでは「菜の花プロジェクト」が日本人の団体によって進められています。
これは放射能を菜の花が吸収するからです。そしてできる菜種油はバイオ燃料(ディーゼル)として利用できます。
いいことに菜の花が放射能を吸っても、種のほうには放射能はいきません。
菜の花の茎の部分などに放射能が溜まります。土壌はきれいになります。一石二鳥です。
しかしここで問題なのは、放射能が溜まっている茎の部分をどうするか? です。
そのへんに捨てると、その場所が新しく汚染されてしまいます。
どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか、私は知りませんが、ベルラド研究所によると、マメ類、特に大豆が大量に放射能を吸収するそうです。
それでベラルーシでは以前、汚染地域全体に大豆を植えまくろう、という「大豆プロジェクト」が考案されました。
しかしその後、放射能をたっぷり吸い取った大豆自体をどうしたらいいのか? でつまずき、とても食べられないし、結局は捨てるところもない、ということで、大豆プロジェクトは立ち消えになってしまいました。
そんな経緯があったので、ベルラド研究所の人たちは
「日本人は大豆製品をたくさん食べるのでしょう? 大丈夫? ニュースを見たときこれが一番最初に頭に浮かんだ。」
と言っていました。
これを聞いて私も日本の醤油や味噌、豆腐などはどうなってしまうのか? と目の前が暗くなりました。これから
「大豆(遺伝子組み換えではない)」
という表記に加えて「放射能汚染されていない」という表記もされるのか・・・。ああ・・・と思ったのです。
しかし、もともと大豆は外国から輸入されている量が多いので、実際には心配することはないと思います。
大豆に関しては逆に朗報もあります。
チェコの研究者がチェルノブイリ原発の近くで大豆を育てたところ、その大豆が含むたんぱく質が今までにないものに変化していたそうです。
新しいたんぱく質の発見か? そしてこの変質した新たんぱく質が、放射能に強い性質を持っているのではないか? それを何とか農業だけではなく医学にも応用できないか? と現在研究中だそうです。
まだまだどうなるのか分かりませんが、しばらくは大豆に注目です。
それからチェルノブイリ原発事故の際は、土壌の入れ替えをしました。表層1メートルぐらいの土を入れ替えたのです。
日本は土の塊、つまり山がたくさんあるし、その内部の土は絶対放射能に汚染されていませんから、ベラルーシで土壌入れ替えをするより、日本のほうが簡単にできるでしょう。
ただ、ここでも入れ替えた後の汚染されたほうの土壌は、どこに捨てたらいいのか? そういう問題が残ります。
放射能は恐ろしく危険で誰にとっても不要のどうしようもないゴミのようです。誰かに押し付けるわけにもいきません。
もうすでにここは汚染されているから、と海に土を捨てるんでしょうか?
1年後の春は、どうなっているのでしょうか? 水田や葉タバコの畑だったところが一面の菜の花になっているんでしょうか?
イネを作付けできない水田で、バイオマス燃料の原料となるヒマワリやナタネなどを作付けしたい――。福島第一原子力発電所から漏れた放射性物質による土壌汚染が確認された福島県飯舘村の菅野典雄村長が9日、同村を訪れた鹿野道彦農林水産相に提案した。
政府は8日、土壌中の放射性セシウム濃度が土1キログラムあたり5千ベクレルを超える水田では、イネの作付けを禁止するという基準を発表した。近く作付け禁止地域を定めるが、飯舘村では基準を超える水田が出ており、村全域の水田が作付け禁止となる可能性がある。
菅野村長は9日の会談で、禁止地域でバイオマス燃料の原料となる農産物を作付けして農地を維持・保全し、農家の営農意欲も支えたいと説明した。鹿野農水相は「どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか研究し、具体的な取り組みをしていきたい」と答えた。
チェルノブイリ原発の事故では、周辺の汚染土壌にナタネを植えた実績がある。農水省内でも、作付け可能な農作物を検討すべきだとの意見が出ている。
(以下略。)
・・・・・
チェルノブイリ原発事故の経験から言うと、放射能に汚染された地面を耕作するのは、健康によくありません。
積もっていた放射能性物質が、作付けのために耕作されると、細かい土といっしょに舞い上がります。それを吸ったりするのは体に悪いです。
実際、今でもベラルーシの畑は春になると放射能値が高くなります。
今回イネの作付けを禁止したのは、とても懸命な判断です。イネが放射能を取り込む前に、土を耕した人が放射能を吸い込んでしまいます。
それからイネの代わりにバイオマス原料になる農作物や、どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか研究する、とあります。
まず、ウクライナやベラルーシでは「菜の花プロジェクト」が日本人の団体によって進められています。
これは放射能を菜の花が吸収するからです。そしてできる菜種油はバイオ燃料(ディーゼル)として利用できます。
いいことに菜の花が放射能を吸っても、種のほうには放射能はいきません。
菜の花の茎の部分などに放射能が溜まります。土壌はきれいになります。一石二鳥です。
しかしここで問題なのは、放射能が溜まっている茎の部分をどうするか? です。
そのへんに捨てると、その場所が新しく汚染されてしまいます。
どういう作物が(放射性物質を)吸い上げる量が少ないのか、私は知りませんが、ベルラド研究所によると、マメ類、特に大豆が大量に放射能を吸収するそうです。
それでベラルーシでは以前、汚染地域全体に大豆を植えまくろう、という「大豆プロジェクト」が考案されました。
しかしその後、放射能をたっぷり吸い取った大豆自体をどうしたらいいのか? でつまずき、とても食べられないし、結局は捨てるところもない、ということで、大豆プロジェクトは立ち消えになってしまいました。
そんな経緯があったので、ベルラド研究所の人たちは
「日本人は大豆製品をたくさん食べるのでしょう? 大丈夫? ニュースを見たときこれが一番最初に頭に浮かんだ。」
と言っていました。
これを聞いて私も日本の醤油や味噌、豆腐などはどうなってしまうのか? と目の前が暗くなりました。これから
「大豆(遺伝子組み換えではない)」
という表記に加えて「放射能汚染されていない」という表記もされるのか・・・。ああ・・・と思ったのです。
しかし、もともと大豆は外国から輸入されている量が多いので、実際には心配することはないと思います。
大豆に関しては逆に朗報もあります。
チェコの研究者がチェルノブイリ原発の近くで大豆を育てたところ、その大豆が含むたんぱく質が今までにないものに変化していたそうです。
新しいたんぱく質の発見か? そしてこの変質した新たんぱく質が、放射能に強い性質を持っているのではないか? それを何とか農業だけではなく医学にも応用できないか? と現在研究中だそうです。
まだまだどうなるのか分かりませんが、しばらくは大豆に注目です。
それからチェルノブイリ原発事故の際は、土壌の入れ替えをしました。表層1メートルぐらいの土を入れ替えたのです。
日本は土の塊、つまり山がたくさんあるし、その内部の土は絶対放射能に汚染されていませんから、ベラルーシで土壌入れ替えをするより、日本のほうが簡単にできるでしょう。
ただ、ここでも入れ替えた後の汚染されたほうの土壌は、どこに捨てたらいいのか? そういう問題が残ります。
放射能は恐ろしく危険で誰にとっても不要のどうしようもないゴミのようです。誰かに押し付けるわけにもいきません。
もうすでにここは汚染されているから、と海に土を捨てるんでしょうか?
1年後の春は、どうなっているのでしょうか? 水田や葉タバコの畑だったところが一面の菜の花になっているんでしょうか?