電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

最初に読んだ吉田秀和の本

2012年06月11日 06時04分41秒 | 手帳文具書斎
先日来、98歳で亡くなった吉田秀和氏の著作を最初に読んだのは、果たして何だったのか、またいつ頃だったのか、調べてみたい(*)と思っておりました。テキストファイル備忘録では1989年までは遡ることができますが、間違いなくそれ以前のことですので、手帳やノートなど、紙の資料から探すことになります。読了した書名の記録は、学生時代からのものですので、探せばあるはずと思っていたところ、先日、偶然にデスクの抽出しの奥のバーチカルファイルの中から見つけました。1985年までの読書記録が、ちゃんと残っていました。

それによれば、最も古いのは1971年の9月、『現代の演奏』と『わたしの音楽室』の2冊のようです。この年は、10月と11月に、『音楽紀行』と『続・批評草紙』の2冊も読んでいますので、計4冊を読んだことになります。たぶん、図書館で借りたものと思いますが、レコード雑誌等における批評とは異なり、楽曲を深く分析しつつ、演奏の意味や方向性を考察するもので、たいへん感心した記憶があります。

それにしても、紙に書かれたパーソナルな記録というのは、意外に面白いものです。自分が若い頃に読んでいた本のリストを眺めていると、書名とともに読んでいた当時の状況が浮かんできます。懐かしいやら恥ずかしいやら、自分が耄碌する前に処分してしまえば、いつでも消せるという安心感はありますが、事故や病気で急死してしまえば話は別なのでしょう(^o^)/

(*):吉田秀和氏逝去~「電網郊外散歩道」2012年6月

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