電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

若い才能を惜しむ〜ソプラノ歌手パトリシア・ヤネチコヴァ逝去に思う

2023年10月11日 06時00分46秒 | -オペラ・声楽
10月に入ってから、ソプラノ歌手パトリシア・ヤネチコヴァに関する以前の記事(*1)へのアクセスが増えており、注目していました。チェコの「タレントマニア」というテレビ番組で優勝し、オペラ歌手を目ざして精進してその成果を見せつつあった時期に彼女に注目した内容だったために、Google 検索ではかなり上位に出てくるブログ記事だったためのようです。その後も、コロナ禍の中で活動が制限されていた時期にも、インターネットにより表現の場を得ていたらしい記事(*2)も書いています。若い人がチャンスを活かし精進して才能を発揮するのを見るのは嬉しいもので、東洋の島国でひそかに応援していたところです。

ところが、Wikipedia の記事によれば、昨年の冬にインスタグラムで乳がんを公表、演奏活動を休止しているとあり、その後の経過が良好でありますようにと祈っていたところでした。今年の春には結婚し、演奏活動も徐々に再開しつつあるとのことでしたので、治療がきいていたのだろうと安心していたところ、最近の同記事に、この10月1日に亡くなったとあります。出典のリンクがすでに切れているようで、報道記事を見つけることはできませんでしたが、YouTube でもいくつかのメモリアル動画が投稿されており、ああ、本当なんだと感じた次第です。まだ25歳、才能とチャンスに恵まれ、オペラ歌手として活躍中だったのにと、残念です。

In memory of Patricia JanecKova.


病気は突然襲ってくる。それは幸不幸、有名無名を問わない。もちろん容姿容貌や境遇、実力の有無をも問わない。ある日突然に病気になり、あるいは発見され、ひどく混乱します。なんで自分が…おそらくそんなことを考えるのでしょう。ただ、私たち一般人とは違って、有名人には健康を省みるゆとりがあるのかどうか。若い人であれば健康に自信を持っているのが普通でしょうし、人気があるということがマイナスに作用する面もあるのかもしれません。

10月は乳がん月間で今日は当地の健康診断の日。なにかと面倒でも、こうした制度的な機会が準備されているというのはありがたいことです。若いソプラノ歌手の早すぎる死を悼むと共に、健康診断という制度に尽力した先人の努力に敬意と感謝です。そして、妻や娘たち、孫たちも健康で過ごせますように。

(*1): へぇ〜そうなんだ!〜パトリシア・ヤネチコヴァのこと〜「電網郊外散歩道」2019年10月
(*2): 新型コロナウィルス禍の年、オペラ歌手パトリシア・ヤネチコヴァの近況〜「電網郊外散歩道」2020年12月


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