電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

解熱鎮痛剤カロナールの主成分はアセトアミノフェン

2024年04月23日 06時00分45秒 | 健康
風邪の症状のくしゃみと鼻水の方は、早めによく寝たためにほぼ改善されたようですが、親知らずが化膿して腫れた右奥歯が痛みます。セファレキシンは朝晩2回ずつ3日間服用し、腫れが少しおさまってきたものの、まだ痛みがひどい。たまらず鎮痛剤アセトアミノフェンを服用しました。かかりつけの歯科医院でもらっていたもので、ようやく我慢できる程度に収まっています。

アセトアミノフェンは2年前のコロナ感染時にもお世話になりました。普段は鎮痛剤の世話になることはまずないのですが、あのとき以来のことです。そういえば、「カロナール」の主成分はアセトアミノフェンだったはず。当時、自宅内コロナ隔離でヒマにまかせて調べた内容(*1)は;

ところで解熱鎮痛剤カロナール。ふだんから鎮痛剤とは縁遠い生活を送っており、記憶をたどると50年前にバファリンを飲んだのを覚えている程度です。したがって、カロナールを服用したのはたぶん生まれて初めてかも。「軽うなる」という関西弁ふうのネーミングが笑える「カロナール」の成分は、アセトアミノフェンだそうです。これはたしか



こういう物質だったはず。Wikipedia によれば、発見は1877年と古いのですが、同時期に使われたフェナセチンとの比較で副作用が疑われ、フェナセチンのほうが鎮痛剤として広く用いられて独バイエル社の基礎を築いたのではなかったかな。ところが、実際によく調べてみたら副作用を起こす原因は別の物質で、1947年には代表的な解熱剤アセトアニリドもフェナセチンも、体内でアセトアミノフェンに代謝されることが判明し、「結局はアセトアミノフェンが効いてるんじゃん!」ということになって、今は副作用のごく少ない鎮痛剤として広く用いられているということのようです。

うーむ、50年前にバファリンを使ったとは言うものの、それは「頭痛にバファリン!」というCMの認知効果であり、当時カロナールがなかったわけではないのでしょう。実際、総合感冒薬の中にはちゃんとアセトアミノフェンと成分表示されたものが多くあったことを覚えています。

というものでした。今になって再びアセトアミノフェンのお世話になるとは! しかも歯痛で! 思わず「なんたるちや、サンタルチア!」と伝統的駄洒落保存会の会員資格を再確認するところですが、地域の歓送迎会の司会を頼まれていることでもあり、まずはそろそろと起きることといたしましょう。

(*1): 新型コロナ回復の推移と解熱鎮痛剤のこと〜「電網郊外散歩道」2022年12月


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