電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

早生種サクランボ「紅さやか」の収穫が終わり次の品種へ

2024年06月02日 06時00分25秒 | 週末農業・定年農業
ここしばらくかかりきりになっていた早生種のサクランボ「紅さやか」の収穫がようやく一区切り、終了としました。これから次の品種「正光錦」の収穫に入ります。「正光錦」は、我が家の果樹園では本数は少ないのですが、主力の「佐藤錦」が始まる前に収穫でき味も良好な品種ですので、せっせと収穫・出荷しています。



今のところ出荷数量を昨年と比較すると、「紅さやか」で昨年のおよそ2割減といったところ。一昨年と比較すると、4割減になっています。霜や雪の害の影響はほぼなかったのだけれど、昨夏の高温障害で双子果の比率が多く、しかも雨で実割れも発生しているため、この出荷数量となった模様。「正光錦」はどんな結果になるかが興味深いところですが、むしろ問題なのは主力の「佐藤錦」の状況です。雪と霜の被害が大きかった昨年をさらに下回る結果になりそうで、昨夏の異常な高温の影響は甚大と言えそうです。農業経営はお天気しだいとは良く言われますが、ほんとにそのとおりだなあと痛感します。


  (なお、写真は「紅さやか」です。「正光錦」は全体がこんなに真っ赤にはなりにくいです。)

私の農業経営はいわば年金生活をベースにした定年農業ですので、すぐに生活に影響するものではありませんが、赤字経営は先細りですのでどこかの時点で見切りが必要になるでしょう。温暖化の影響が顕在化し、来年もこのような状況なら、寒冷地に適するサクランボ栽培は思い切って縮小し、温暖地での栽培に適する桃を主体にすることも考えなくてはいけないようです。社会の環境が変化すれば企業経営も変化を余儀なくされるわけですから、自然相手の農業は自然環境の変化によって影響を受けるのは当然のことなのかも。さて、どうなるか。



いやいや、御託を並べていないで、さっさと収穫を進めなさいよ。お天気はときどき雨模様、待ってはくれないんだから!

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