電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

亡父の農作業用ノートを見つけて

2018年04月23日 06時04分49秒 | 週末農業・定年農業
亡父の書棚から、「消毒・肥料・除草剤」という題名のある農作業用ノートを見つけました。平成15年と16年の2年分が記録されており、春3月末のカイガラムシ対策の消毒に始まり、11月下旬の野菜畑の施肥まで、日時、種類と散布量が克明に書かれています。



この記録は、とくに肥料の種類と散布量について、たいへん参考になります。肥料の散布量については、面積に対して必要量の計算があるそうですが、当方は農業の専門教育を受けたわけでもなし、まったく適当に我流でやっておりました。戦前の農学校を出た専業農家である亡父の処方量は、たぶん理論的な裏付けを踏まえたものでしょうから、こんどは真似してやってみたいと思います。



そうそう、中には

9/16 病院から外出許可、朝仕事 ラ・フランス、リンゴ 同時防除

などという記載もありました。オヤジは何をやっているんだ! と呆れながら、原爆症とほぼ隔年でやってくる消化器系のがんとの闘いに立ち向かう原動力になっていたのが、果樹園農業や野菜つくりだったのだな、と実感しました。自分が作った作物を、遠方の知人友人親戚に送り、喜びの声を聞くのが嬉しかったのだろうと思います。人に喜ばれるのが自分の喜びだったのでしょう。なんとなく、今ならわかるような気がします。



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2 コメント

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ノート (おなら出ちゃっ太)
2018-04-23 20:06:44
亡きお父様のノートを引き継いで使うって、なんだかいいお話ですね。
親子でノート好き、という血筋も素晴らしいですし。

人に喜ばれるのが自分の喜びであり、それは生きている証みたいな充実感を魂にもたらしたのでしょうか?
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おなら出ちゃっ太 さん、 (narkejp)
2018-04-24 06:14:06
コメントありがとうございます。亡父のノートは実用のもので、私のノートは道楽が混じっております(^o^)/
亡父は、戦争を経験しヒロシマの惨状を救援し、原爆症を悟って何度も癌手術を経験しましたので、死生観は独特のものがあったかもしれませんね。無宗教でしたが。
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