電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山本一力『ジョン・マン~大洋編』を読む

2015年01月03日 06時03分28秒 | 読書
山本一力著『ジョン・マン~大洋編』(講談社刊)を読みました。実は、いちばん最初に読み始めたのが本書で、次に『波濤編』を読み、順番が逆だったことにようやく気が付いたという次第。「○○編」というよりも、数字を添えて順番を表示してくれたほうがありがたいと感じます。

捕鯨船ジョン・ハウランド号は、鳥島で五名の日本人漂流民を救助します。航海途中の寄港地で逃亡した乗組員を補充するのが目的でしたが、怪我をした一名を除き、日本人水夫は、とくに若い万次郎らは役に立ちます。ホイットフィールド船長は、船員たちの不満を抑え、少しずつ言葉を覚えた万次郎らは乗組員たちの中に融け込んでいきます。
しかし、中国から琉球に行き、故郷に戻るためには、五人分の旅費を稼がねばならず、ハワイに残ることになった四人では、生活するのがやっとです。万次郎は、捕鯨船に乗り組んで金を稼ぐことを決意、それが万次郎の希望であり目標となります。

物語はまだまだ続くようですが、次はどれを読めばよいのだろう? やっぱり『ジョン・マン(3)~○○編』というタイトル表記のほうがありがたいですね~。
これは、宮城谷昌光『奇貨居くべし』でも感じたことですが、格調と実用性を両立させる装丁やネーミングの工夫がほしいと感じます。著者と編集者の力関係が、どうもアンバランスになっているようですね(^o^;)>poripori

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