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中公文庫で、藤本ひとみ著『幕末銃姫伝~京の風・会津の花』を読みました。今年の大河ドラマ「八重の桜」の元となった作品の一つでもあるようで、部分的には変更されたところもありながら、基本的には共通するところが多く、たいへん興味深く読みました。
テレビの「八重の桜」では、頑固な父親に娘の八重が粘って銃を習い始めるのですが、本書では江戸遊学で洋学を学び、開明派として帰藩した兄・山本覚馬に「お前、砲をやれ」と言われて銃砲を学び始めることになっています。
実際、本書は、兄・覚馬が会津藩に軍制改革と近代的な銃砲を装備させようと苦心する経緯と、会津の女に課せられた封建的桎梏の中で、自分らしい生き方を見つけようと思い迷う妹・八重の兄妹の物語でもあります。そして、男勝りで力自慢の八重の初恋の相手である山川大蔵や、夫となる川崎尚之助の考え方の自由さなど、小説らしい彩りを加ながら、会津の悲劇が丹念に描かれていきます。
なるほど、こういうふうに展開していくのか!大河ドラマ「八重の桜」を観る上で、時代等に関する予備知識としても役立ち、今後の放送が楽しみになりました。なかなかおもしろいです。
テレビの「八重の桜」では、頑固な父親に娘の八重が粘って銃を習い始めるのですが、本書では江戸遊学で洋学を学び、開明派として帰藩した兄・山本覚馬に「お前、砲をやれ」と言われて銃砲を学び始めることになっています。
実際、本書は、兄・覚馬が会津藩に軍制改革と近代的な銃砲を装備させようと苦心する経緯と、会津の女に課せられた封建的桎梏の中で、自分らしい生き方を見つけようと思い迷う妹・八重の兄妹の物語でもあります。そして、男勝りで力自慢の八重の初恋の相手である山川大蔵や、夫となる川崎尚之助の考え方の自由さなど、小説らしい彩りを加ながら、会津の悲劇が丹念に描かれていきます。
なるほど、こういうふうに展開していくのか!大河ドラマ「八重の桜」を観る上で、時代等に関する予備知識としても役立ち、今後の放送が楽しみになりました。なかなかおもしろいです。
大河ドラマ「八重の桜」をご覧になり、関連書籍もお読みになっていらっしゃるとの事、差し出がましいと思いましたが、少し変わった角度の関連本がありますのでお伝えしたくコメントさせて頂きました。
あさくらゆう著
『川崎尚之助と八重 一途に生きた男の生涯』
(知道出版)
歴史研究家のあさくらゆう氏が去年出版なさった本です。物語ではないのですが、会津戦争後の川崎尚之助がどのような人生を送ったのかが解き明かされており、大変興味深い1冊でした。
機会がありましたらお手に取ってみてはいかがでしょうか。
これからも秘かなファンとしてお邪魔させていただきます。猫ちゃんの写真も楽しみにしております。失礼いたしました。