電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

チェリストは重々しい表現に飽きていたのかも〜The Piano Guys の動画より

2021年05月29日 06時01分18秒 | クラシック音楽
例の、氷の中でピアノを演奏する「The Piano Guys」の動画(*1)で、結婚式の音楽の演奏に駆り出されたはいいが、「パッヘルベルのカノン」の伝統的で重々しい表現に飽きてしまったのか、眠くなってしまったチェリストがしでかした失敗と夢想を描いた動画に、思わず笑ってしまいました。これです。

結婚式の音楽
Rockelbel's Canon (Pachelbel's Canon in D) - 4 Cellos - The Piano Guys


「なんともはや」な事態ですが、わからなくもない。確かに、1960〜70年代までは、こうした重々しい表現が伝統的なものとして主流派をなしていて、これに対する反発からいわゆる古楽ムーブメントが起こったらしい(*2)、などという連想も浮かんでしまうほどです(^o^)/

いっぽうで、こちらは讃美歌「主よ、みもとに近づかん」から。
Nearer My God to Thee (for 9 cellos) - The Piano Guys


映画「おくりびと」でも野外でチェロを奏する場面が実に良かった記憶がありますが、音だけでなく映像を加えるとなると、演奏する側と楽器の負担はなかなか大変なものがありそうです。映像をプロデュースする側はしばしば容赦ないことを要求するからなあ(^o^)/

(*1): 孫と観た「アナ雪」ついでにチェロとピアノの「Let It Go」〜ごく夏向きの演出〜「電網郊外散歩道」2014年8月
(*2): 那須田務『音楽って素晴らしい〜古楽演奏による音楽の魅力の発見』を読む〜「電網郊外散歩道」2011年9月

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