電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

1.0mmのボールペンのこと

2017年09月08日 06時02分56秒 | 手帳文具書斎
中高生の頃のボールペンは、書き味が重いだけでなく、インクがダマになりやすいとか書き出しにかすれも出るとか、あまりかんばしい出来ではありませんでした。そのために、万年筆とシャープペンシルを中心として筆記具を使っておりました(*1)。

ところが、昭和の終わりごろに急に渡米することになり、当時の米国製の安価な油性ボールペンが意外に書きやすいことを知りました。芯径が太いためか実に滑らかに書けることから、太い線で大きな字を書く、という方向性を知り、その長所を実感したことになります。確かに、小さな字で字画がつぶれないように細い線のもの(芯径が小さい)を選ぶのではなく、太い線でも字画がつぶれないように大きい字で書く、という選択は、なかなか気分の良いものでした(*2)。ただし、キャップ式とはいいながら極太径のゲルインク・ボールペンの選択は失敗だった(*3)ようで、顔料の沈殿というゲルインク・ボールペンの欠点を知りました。

以来、芯径が1.0mmの油性ボールペンを中心に愛用しており、三菱PowerTankや同Jetstreamなどがお気に入りです。手帳などにボールペンで細かく記入するのには0.7mmを使うこともありますが、基本は1.0mmです。とりわけ、寝床にごろりと寝転んで仰向けに筆記するというあまりほめられないスタイルには、パワータンクの1.0mmでほぼ決まりです。さすがのジェットストリームも、この用途では手も足も出ません(^o^)/

罫線の幅に合わせて細字で小さく筆記するのではなく、中字のペンで大きめの文字が書けるような罫線幅のノートを選ぶという考え方は、近年は万年筆でも踏襲してきておりますが、その理由もやはり渡米時の米国製ボールペンがきっかけだったと言えそうです。

(*1):昔はノートに何で書いていたのだろう?~自分の40年を振り返る~「電網郊外散歩道」2015年4月
(*2):ボールペンの軸が折れた~「電網郊外散歩道」2005年8月
(*3):書けなくなったボールペン~インク・リフィルは期限あり~「電網郊外散歩道」2014年9月

コメント (2)