電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新書と金銭感覚

2013年06月14日 06時03分34秒 | Weblog
私の場合、金銭感覚が実質的に養われたのは、初めて一人暮らしをした学生時代のようです。貧乏学生にとって、教科書や専門書を購入する他には、岩波新書や文庫本を数冊購入するくらいが限度でした。まあ、実際に読めるのもその程度でしたが(^o^;)>poripori

スーパーで買い物をするとき、これを節約すれば岩波新書が一冊買えるな、などと考えていた学生時代のささやかな夢が、毎月出る岩波新書の新刊を全部買って読んでみたい、というものでした。今ならば、ずいぶんささやかな夢と笑ってしまいますが、当時の生活ではかなりの贅沢と感じていたように思います。当時、岩波新書は1冊150円、それがある年に1冊180円に値上げとなり、なんだか夢が遠ざかったような気がしたものです。

そして現在。人目を引くタイトルに釣られて600円とか700円とかいう結構な値段の新書を読み終えた後で、はたして昔の岩波新書の青版150円や黄版180円などとくらべてどれほどの価値があるのだろうと、思わずガッカリしてしまうこともあります。何年前の話だよ、物価も上がっているよ、と言われればそれまでですが、学生時代の金銭感覚の基準が岩波新書の値段にあっただけに、いまだにこのような感覚が抜けません。困ったものです(^o^;)>poripori

そんな中で、新調した靴をはいて通勤しています。まだ長時間歩くのは無理ですが、けっこう快適です。

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