厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2018年34冊目『見違える、わたしの仕事時間』

2017-11-19 18:50:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

〝悩むこと〟に大切な時間を使うのではなく、せっかくなら〝工夫すること〟に時間を使いたい。

デスクと気持ちのちょっとした片づけで、仕事時間は見違えるはず。そして、その先にあるのは大事にしたい家族との充実した時間です。

この本では、整理収納アドバイザーのEmiさんが「これでラクになった」と実感している工夫の中から、できるだけ働き方の種類を選ばず取り入れやすいものを集めています。

仕事の工夫を探すとき、大切なのはどうしたらラクになるか?という視点。ラクするというのは時間を生み効率化すること。

ラクは改善の出発点だと私も思います。小さな不便をそのままにしないということでもあります。

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2018年33冊目『京大式DEEP THINKING』

2017-11-18 23:03:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の川上浩司さんは京都大学デザイン学ユニット特定教授で、不便益(不便だからこそ得られる益や豊かさ)について研究されています。

この本は、「深く考える」ことを考え、1冊を通して「考え抜く力」を高める本です。

・頭が良いとは、深く考えられること。

・深く考える力をつけるには、深く考えるしかない。

・いくら素早く答えても、その答えは的を得ていないこともある。

・深く考えるとはプロセスであり、必ずしも最適解を出すことではない。

・思考のプロセスにこそ真の問題や新たな解決法が隠れていて、価値もある。

本書では、深く考える旅の相棒として、鉛筆を選んでいます。なぜ、鉛筆でメモを取る人にはできる人という印象を抱いてしまうのか?

・鉛筆は「物のコトワリ」に即しているから「実感」を抱きやすい。

・数字を用いた「PC的な説明」よりも、「わざ言語」などを用いた「鉛筆的な説明」のほうが実感を伴って腑に落ちやすい。

・「鉛筆で書く」というプロセスそのものが、「書いた結果」としての「絵」よりも重要で、そこを意識すれば「考える癖」がついて思考力はおのずと磨かれる。

・「何を足せるか」ではなく、「何を引けるか」を考える。そうすれば、鉛筆のようにシンプルで「本質が際立った」アイデアが生まれる。

考えている最中に、「あ、今考えている」と意識することこそが「深く考える」ことの第一歩となり、AI時代に機械に負けない、これからの人類に求められるスキルなのです。

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2018年32冊目『孤独をたのしむ力』

2017-11-17 22:29:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

孤独力とは、社会の中で人と関わりあいながらも、つねに自分の意志を主軸に置いて、自己責任で生きようとする姿勢のことです。

孤独による内省とは、自分で自分の精神を進化させる「セルフ・ディープラーニング」とも言えます。また、「自分にとって本当に大切なのは、自分の人生を生きること」と思える強さは、大人としての成熟度です。

この本で言う孤独とは、人との接点を自ら避けるとか、誰からも無視されて孤立することではなく、ひとり自分の信じる道を歩く「孤高」のほうが近い概念です。

みんなでいても楽しいけれど、ひとりでも楽しい。どちらの状態でも楽しむことができる。

本書では、寂しさという意味でのネガティブな孤独ではなく、人間が精神的に成熟するための必須体験としてのポジティブな孤独を紹介します。そして、いかに孤独を使いこなし、心の成長を獲得していくか、その方法論も紹介しています。

「どのような事態にも動じずくじけない強固なメンタル」「多様性への尊敬と寛容」「どのような状況でも自分の幸福につながる意味を与える力」そんな能力は、本人の心の持ちようで獲得できます。

午堂登紀雄さんの前著『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』と合わせて、読んでみてはいかがでしょうか。

【my pick-up】

◎好きなことに没頭すれば孤独は感じなくなる

自分自身につながっていれば、図書館でひとり勉強していても、河原の土手をひとり走っていても、カフェでひとり企画書を書いていても、「寂しい人と思われたらどうしよう」などという雑念が入り込む余地はありません。孤独で寂しいと感じている人は、夢中で打ち込めるものを見つけることです。

◎相手に幸せにしてもらおうと思わない

何が何でも高年収というのは、どこかに相手のお金を使って幸せになろうという自己中心的な発想を内包している可能性があります。他人のお金を使って自分が豊かになろうという依存心の強い女性は、まともな相手であればなおさら敏感に感じて引かれてしまうでしょう。もはや自分のことしか見ておらず、一緒に乗り越えようという発想がない自己中心ぶりは、むしろ旦那さんのほうが気の毒です。女性はむしろ、自分のほうからこの人を幸せにしたいとか、どんな状況でも二人協力してがんばっていこうと思える人を相手に選んだ方がいいような気がします。

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2018年31冊目『人生、余裕で生きる極意』

2017-11-16 22:08:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

書道家・武田双雲さんが、「困ったこと」が起きるたびに1つ1つ編み出してきた「困ったことを解決する極意」をまとめた1冊。

・人間関係、うまくいく極意

・不安を消す極意

・人から評価される極意

・足るを知る極意

・お金が貯まる極意

・美肌の極意

・毎日、余裕で仕事をする極意

などなど。

自分にあるものを知って誰もがそこそこ幸せだと気づくこと、他人やお手本を見てそれとの違いを気にしないことで、困ったことがなくなるだけでなく、楽しいことが増えてくると思います。

【my pick-up】

◎すぐ「凹まない人」は、すぐ「期待しない人」

「期待している」から、イライラしたりムカムカしたりするんです。毎日の生活には、たくさんの期待はずれが潜んでいます。それだけイライラ、ムカムカ、カッカ、プンプン、ガッカリの種があるということですから、注意が必要です。期待しなければ、何も起こらないのですが。「とりあえず1日でいいから、他人にも自分にも期待することを一切やめてみよう」たった1日のワークでも、「いつの間にか何かに期待している自分」を認識するようになります。あとは期待するのをやめるだけ。すると、気分はたちまち落ち着きます。

◎「ご縁を切る」くらいなら「ご縁がない」ほうがいい

今の社会では、ムラで狩りをするわけでもありません。それに自分が所属している集団が、昔のようにムラ1つだけということもありません。地域社会に縛られないのはもちろんのこと、会社や学校、趣味のサークル、SNSでつながった仲間たちなど、さまざまな集団に所属しています。どこかの集団で一人ぼっちになっても、別の受け皿がいっぱいあるんです。「一人ぼっち=食べていけない=大変」という時代は、もう大昔の話。今は、「一人ぼっち=どこでも食べていける=大丈夫」という時代。だから安心しましょう。

◎「その悪い習慣(タバコ・酒・彼?)は私らしくない」という、決め言葉

今、「僕はどうしてタバコを吸っていたのかな?」と振り返ると、当時はタバコを吸う行為が、ポジティブなイメージと結びついていたからです。タバコと縁を切るときも、僕はそのポジティブなイメージを利用しました。「ピュアで世界を癒すアーチスト」が、タバコを吸っている姿がピンと来ない-。このポジティブなイメージから、僕はタバコに違和感を覚えて、スッパリやめられたわけです。「そんなことをすると、ダメになるよ」と言われるよりは、「そんなことをすると、君らしくないよ」と言われたほうが、はるかに効果的です。

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2018年30冊目『考える練習帳』

2017-11-13 22:12:10 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ベストセラー『地頭力を鍛える』の著者・細谷功さんの最新刊は、徹底的に「考えていない」状態と「考えている」状態を比較することによって、どうすれば考えられるのかを浮き彫りにしていきます。

「ある視点を持って比較する」というのは、物事を考える上で重要なやり方ですが、それを本書全体を通じて実践できるようになっています。

【my pick-up】

◎人間がやるべきことは問題発見の分野

最近のAIの動き、たとえば人間の名人を負かしたアルファ碁の事例をみていると、従来は1番目の領域(問題も答えもある)を着実にこなすのがミッションだった機械が、かなり2番目の領域(問題はあるが答えはない)にまで入ってきていることを思い知らされます。したがって、人間がやるべきことは3番目の領域(問題すらも見えていない)を2番目の領域に変える、つまり問題発見の分野ということになり、これがまさに本書のテーマである「考える」ということの主戦場になっていくのです。要は、問題解決を川上から川下へという川の流れにたとえれば、川下の仕事から順々に機械化やAI化が進み、人間ならではの仕事は、川上の仕事に限られていくことになるでしょう。ここで必要な力がまさに(知識量ではなく)自ら考える力ということになるのです。

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