評価 (3点/5点満点)
著者は韓国のヨン・ジュンヒョク氏(原著は『Small Differences』)。
私たちが見過ごしている日常のささいな違い、その中にこそ、巨大な成功の種が隠れていることを教えてくれる1冊です。
日常の中でちょっとした違いを探し出し、それに気を回すことは、それほど難しいことではありません。こつこつ努力さえすれば、誰でもできる程度のことです。
本書で紹介されている33の「ささいな違い」を自分と周囲の人に向けてみましょう。これら以外の「ささいな違い」にも気づくことでしょう。
「こうして、ここに立っていることだけでも、ありがたいことだ」「こんな世の中で、よくも一歩一歩踏みしめて今日まで来たものだ」「よく耐えてきてくれてありがとう。これからも頑張ろう」
つらいときに自分に「ありがとうございます」と感謝の思いを伝え、心のバランスを取り戻すことから、始めてみませんか。(33の「ささいな違い」の一番最後の項目)
【my pick-up】
◎必ず本を1冊持ち歩く
「時間がなくて本が読めない」というのは真実ではなく、言い訳に過ぎない。読書家は時間が余っているから本を読むのではない。どこでも暇さえあれば本を広げて読んでいるだけだ。もともと、特別に読書の時間というのがあるわけではないのだ。だから、まず本を持ち歩くことから始めてみよう。
本好きになる最も簡単な方法は、まず自分の視点に合った本を選ぶことだ。周囲の目を気にしていては、いつまでも本と親しくなることはできない。本を選ぶ基準はひとつ。易しく、面白く、最後まで読めそうだと思えるかどうかだ。
本は人生にバランスを与えてくれる。本を読むことで私たちは自らを振り返り、足りないところを補うことができる。また、自分の目的地に向かうためのインスピレーションを受け取り、社会を広い目で見られるようになる。
◎その場にいない人を褒める
褒め上手かそうでないかの決定的な違いは、「その場にいない人を褒める」ことにかかっている。褒め上手な人は「第三者を通じた称賛」が最高の称賛であることを、経験から知っているのだ。
第三者を経るのが望ましい理由には、称賛自体の性格がある。もともと褒め言葉というのは、近しい人よりも、そうでない人から聞いたときのほうがうれしいもの。第三者を通して聞くと、称賛が客観的事実のように聞こえて信頼度が急上昇するのだ。