厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2013年118冊目『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』

2013-06-13 11:57:02 | その他私が読んだ本
スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考 スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2013-05-31

評価  (2点/5点満点)

原著はスタンフォード大学哲学科名誉教授のジョン・ペリー氏の『The Art of Procrastination』(2012年)。世界16か国で刊行され、先延ばしグセに思い悩む人々のために、哲学的自己啓発プログラムを紹介します。

その考え方の基本は、「何かを先延ばしにする代わりにほかの多くのことを成し遂げる」ということ。「意義ある先延ばし」とも言えるでしょう。

ただし、先延ばしグセを完全に称賛しているわけではなく、先延ばし屋である自分を嫌悪するのをやめて、そのクセの性質を理解してうまく付き合っていけばいいというのが、本書のスタンスかと思います。

何事も合理的であることを理想とすると、無駄に多くの不幸を招く。合理性を意識しなくても特に問題はないし、合理的に行動しないからといって、恥じたり落ち込んだりする必要もない。

合理性から遠いところにあるこの「先延ばし」を気に病んだり、先延ばし屋を見てイライラすることが、本書で少し緩和されるかもしれません。

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2013年117冊目『凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣』

2013-06-12 13:35:55 | おすすめビジネス書
凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣 凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-05-24

評価  (3点/5点満点)

著者は韓国のヨン・ジュンヒョク氏(原著は『Small Differences』)。

私たちが見過ごしている日常のささいな違い、その中にこそ、巨大な成功の種が隠れていることを教えてくれる1冊です。

日常の中でちょっとした違いを探し出し、それに気を回すことは、それほど難しいことではありません。こつこつ努力さえすれば、誰でもできる程度のことです。

本書で紹介されている33の「ささいな違い」を自分と周囲の人に向けてみましょう。これら以外の「ささいな違い」にも気づくことでしょう。

「こうして、ここに立っていることだけでも、ありがたいことだ」「こんな世の中で、よくも一歩一歩踏みしめて今日まで来たものだ」「よく耐えてきてくれてありがとう。これからも頑張ろう」

つらいときに自分に「ありがとうございます」と感謝の思いを伝え、心のバランスを取り戻すことから、始めてみませんか。(33の「ささいな違い」の一番最後の項目)

【my pick-up】

◎必ず本を1冊持ち歩く

「時間がなくて本が読めない」というのは真実ではなく、言い訳に過ぎない。読書家は時間が余っているから本を読むのではない。どこでも暇さえあれば本を広げて読んでいるだけだ。もともと、特別に読書の時間というのがあるわけではないのだ。だから、まず本を持ち歩くことから始めてみよう。

本好きになる最も簡単な方法は、まず自分の視点に合った本を選ぶことだ。周囲の目を気にしていては、いつまでも本と親しくなることはできない。本を選ぶ基準はひとつ。易しく、面白く、最後まで読めそうだと思えるかどうかだ。

本は人生にバランスを与えてくれる。本を読むことで私たちは自らを振り返り、足りないところを補うことができる。また、自分の目的地に向かうためのインスピレーションを受け取り、社会を広い目で見られるようになる。

◎その場にいない人を褒める

褒め上手かそうでないかの決定的な違いは、「その場にいない人を褒める」ことにかかっている。褒め上手な人は「第三者を通じた称賛」が最高の称賛であることを、経験から知っているのだ。

第三者を経るのが望ましい理由には、称賛自体の性格がある。もともと褒め言葉というのは、近しい人よりも、そうでない人から聞いたときのほうがうれしいもの。第三者を通して聞くと、称賛が客観的事実のように聞こえて信頼度が急上昇するのだ。

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2013年116冊目『成功を手にする人のちょっとした作法』

2013-06-11 11:51:27 | おすすめビジネス書
成功を手にする人のちょっとした作法 成功を手にする人のちょっとした作法
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-05-23

評価  (3点/5点満点)

この本は、作法本です。成功を手にするための作法が書いてあります。

その作法は、思慮や人智に満ちています。人の心を動かし、ほどよい魔法をかけ、信頼を生むような作法。物事の流れをコントロールして、事態を好転させられるような作法。

著者の立川竜介さんは、経営者やコンサルタントの代わりに原稿を書く、いわゆるゴーストライターであるとともに、奥様の実家であった金箔屋の裏方で働く女性たちの手肌から生まれた〝まかないこすめ〟を立ち上げた方です。

そのような経験のなかで、成功者たちの共通項である「作法」の存在を発見し、まとめたのがこの1冊です。

「身だしなみ・心がけの作法」「食べ方の作法」「人間関係の作法」「お金・時間の作法」「話し方の作法」「自律の作法」「生き方の作法」。60の作法に共通する考え方を見つけてみましょう。

【my pick-up】

◎チェックアウト前にそうじをする

泊まった部屋のそうじといっても、ゴミを一ヵ所に集めたり、シーツや布団を軽く整えたりする程度のことです。できるだけみっともない所は見せず、少しでも人さまの手を煩わせないようにするという、そういう方たち特有の心得やたしなみですね。

◎「評価」を待つ

「評価」は、すぐにはついてこないものなんだ。「評価」は、けっこうのろまだぞ。と、「評価の性質」を知ることが肝要なのです。

評価がスピーディについてこないことに不満を募らせて「こんなんじゃ、モチベーションが下がっちゃうよ」と言い出し、ホントにやる気をなくして仕事をしなくなります。これ。最悪のパターンであるのと同時に非常によくある怖いパターンです。

明確な形(自分の望み通り)の評価は1~3年遅れてついてきます。

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2013年115冊目『一流の想像力』

2013-06-10 11:20:56 | おすすめビジネス書
一流の想像力 (PHPビジネス新書) 一流の想像力 (PHPビジネス新書)
価格:¥ 882(税込)
発売日:2013-05-19

評価  (3点/5点満点)

リッツ・カールトン元日本支社長の高野登さんが、リッツ・カールトン・ホテルで20年間鍛えに鍛えられた「想像力」について述べています。

想像力とは、「よし、こうしてみよう!」と思うこと。方程式では解けない仕事の問題は、答えがひとつではないぶん、自分の常識を一度捨て去ることが必要です。

来られるお客様の価値観に合わないことがあれば、何でもクレームになり得るホテルの仕事は、想像力を張り巡らせるエリアがとても広いと思います。

その中でも、お客様満足度の高いことで有名なリッツ・カールトンでの事例は、他業種でも大いに参考になることでしょう。

【my pick-up】

◎仕事も人生もグラデーションがあっていい

最近、特に〝見える化〟という表現をよく耳にします。これは正しいことだとは思うのですが、使い方を間違えると危険だと感じています。

誰もがわかりやすい形ではあるのかもしれませんが、「これはいい、これはダメ」というピンポイントの決めつけは、一種の強迫観念に近いものがあるのではないでしょうか。もう少し、グラデーションを受け入れる社会に変われたら、と私は思っています。

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2013年114冊目『ハイブリッドに考える 思考の技法』

2013-06-09 19:38:38 | おすすめビジネス書
ハイブリッドに考える思考の技法 ハイブリッドに考える思考の技法
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2013-05-25

評価  (3点/5点満点)

この本のテーマは、ハイブリッドに考える思考の技法=ハイブリッド思考です。

世の中には二項対立で語られたり、両立が難しい、相容れないと見られたりする概念や事象が多くあります。それを「どちらか片方を選択する」のではなく、掛け合わせて統合的に生かしていこうとするのが、ハイブリッド思考です。

その代表的なものとして、以下の10項目が挙げられています。

①拡散×収束

②空気を読む×流されない

③専門領域の確率×興味の幅の広さ

④革新的×普遍的

⑤リーダー×フォロワー

⑥利己×利他

⑦部分×全体

⑧教える×学ぶ

⑨慎重×大胆

⑩短期×長期

最近の傾向として、「AかBか」「善か悪か」といった、二者択一で答えを求めることが多いように私も感じます。そのときに、両者とは違うあるいは両者をうまく組み合わせた第3の答えに目を向けられる人は、ビジネスパーソンとして強いのではないでしょうか。そのヒントが本書に詰まっています。

【my pick-up】

◎自分の枠を広げる「20%」ルール

経験則だけにとらわれることなく、新しいソリューションを生み出したいと思うのであれば、この20%ルールを仕組み化していくといいでしょう。

月に10本の企画提案をするならば、2本はいつものメンバーではなく、違うメンバーを集めてつくってみる。月に10社顧客を訪問するのであれば、2社は新規開拓をしてみる。月に10人の人に会うならば、2人は「色合いの違う」人を入れる。普段よく会う友達や同僚ではなく、隣の部署の先輩、SNSで久しぶりにつながった高校時代の友達、仕事で出会っておもしろいなと思った人を誘ってみる。週に5日ある夜のうち、1日はふだんは会っていない人と飲んでみる。

このような取り組みが、あなたを「同じことの繰り返し」から脱皮させ、あなたに違う成分を与えてくれるでしょう。

◎「口マネ」をしてみよう

回りに、シンプルにモノを考えることで価値を出している人はいませんか?その人の口グセはなんでしょうか?「要するに」「極端に言えば」という言葉を頻繁に発していたりしませんか?

目的志向の強い人はいませんか?そういう人は「本質的には」「根本に立ち返ると」というような口グセではないでしょうか?

「相手の立場から言えば」「逆から見ると」と言って、自分の立ち位置を変え、多様な視点を取り入れようとしている人はいませんか?

あなたが取り入れたい、獲得したいと思う思考スタイルを持った人をぜひ探し、口グセを真似してみましょう。

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