一歩先をゆく「さきよみ」の習慣 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-05-24 |
評価 (3点/5点満点)
この本で紹介されている「さきよみ」の数々は、さまざまなグローバル企業にて外国人エグゼクティブの秘書を務めてきた著者の能町光香さんが、そのエグゼクティブから直接体得したことをベースに、仕事の能率を高めることはもちろん、日常生活を快適に過ごすためのエッセンスも盛り込んだ、ちょっと視点を変えた考え方と行動の提案です。
「さきよみ」というのは、物事の先を見通してゴールへつながるストーリーを描き、行動する方法です。
また、「さきよみ」の根底には、相手への「思いやり」が必要です。
ビジネスパーソンが、仕事の段取り力を発揮するために不可欠な、さきよみのスキルについて、分かりやすくかつ行動に移しやすい形で記載されています。
【my pick-up】
◎会議のアジェンダを用意する
会議は意思決定の場です。その場になって議題の内容がわかるようでは、正しい判断ができるとは思えません。そうなると、会議の時間が必要以上に長くなったり、その会議では決まらず再度集まってもらったりなど、効率が悪くなりがちです。ですから必ず、事前に各自が内容を精査し、会議に出るときには誰もがすぐに意見を言える状態にしておく必要があります。
◎情報は受け取る側のことを考慮して流す
情報を取捨選択するためにも、受け取った情報を、まず自分自身がきちんと理解することが大切です。その上で、情報を「編集」し、そのときの状況に応じて、相手がもっともわかりやすいように「端的に伝える」のです。
たとえば、5つの案件のうち3件は、すぐに口頭で上司に伝えたとしても、残りの2つの件は、その情報を自分できちんと吟味し、編集した上で、メールなどそのときに適切な手段で伝えます。大至急と持ち込まれたからといって、情報を鵜呑みにし、そのまま相手に伝えるようでは、秘書として失格です。