厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年124冊目『MBA社長は仕事をシンプルに考える』

2012-09-02 18:57:40 | おすすめビジネス書
MBA社長は仕事をシンプルに考える 悩まない、くよくよしない、むずかしくしない MBA社長は仕事をシンプルに考える 悩まない、くよくよしない、むずかしくしない
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-08-09

評価  (4点/5点満点)

「仕事はむずかしく考えるとむずかしくなってしまいます。ですから、自分の仕事をもっとシンプルに考えるようにしましょう。そうすれば簡単になるのです。」

本書では、有限会社MBA経営・代表取締役の山田修さんが、自らの試行錯誤の結果編み出した「誰でも上手くいくシンプルな仕事術」を紹介します。

自分の持ち場の仕事を確実にこなし、会社に貸しをつくっていくこと。周囲の人間関係に縛られずに、自分の時間の絶対量を増やし、力を着実につけていくこと。・・・そんな一見当たり前のことながら、日々の忙しさやストレスに紛れてなかなか気づかない、そんな仕事の鉄則を改めて認識できる1冊です。

【my pick-up】

◎スーパースターになろうとするな!

あなたがすべきなのは、自分に割り当てられた仕事をまずそつなくこなすこと、〝人並み〟にこなすことでよいのです。

経営者というモノはある特定の社員に特別な仕事-スゴイ仕事-をやってのけてもらおうとは思っていません。それより、部署全体でその部署に割り当てられた業務を期待値以上に維持してもらえればよい、と思っています。

重要と考えるのは、部署全体のパフォーマンスの足を引っ張ってしまうダメ社員がいないか、いるとすればそれは誰か、というコトのほうです。

普通の社員がまず気にするべきことは、「会社の業績が悪くなったときに排出されてしまう社員になるな、そういう予備軍としてのブラックリストに載せられるな」ということでしょう。

◎2次会や3次会にはつきあわない

オフ・ビジネス時間をどう有効活用しようかと頭をひねる前に、考えて欲しいことがあります。それは、「まずオフ・ビジネス時間の絶対量を確保しなさい」ということです。

会社勤めということで職場のおつきあいなどもあるでしょう。オン・ビジネスの効率化を考えれば、最低限の対応は必要となります。でも・・・、「2次会、3次会には行くな」と、申し上げたい。避けがたい会合があるとしても1次会だけにしましょう。

というのは、2次会や3次会というのは非公式で任意のものです。つまり、時間無制限のデスマッチをあなたは受けた、ということです。飲むのが好きな人、飲みながら喋るのが好きな人はどこの世界にも必ずいます。そういう人は好きでやっているのでいくらでもそうしていたい。しかし、それにいちいちつきあっていると午前様になってしまいます。貴重な一夕は全部潰れてしまいます。

◎「変えられること」だけ変えればいい

「変えられること」があります。それは「変えられないことに対する自分の感じ方」なんですね。

1つのビジネス状況という刺激からどれだけストレスを感じてしまうか。それは事態をしっかり観察して分類、分析し、論理的に判断するかどうかで大きく左右されます。「メンタル的にタフになる」ためにいちばんシンプルな方法の1つは論理的に考える習慣をつける、ということです。

◎即断即決を習慣にする

正しく決めるより早く決めること!これがビジネスの鉄則です。

ビジネスの経営判断は自然科学と違って再現性もありません。結局、いくら考えても失敗のリスクは否定できないのです。世間にはたくさんのマネジメント書が溢れていますが、どれも結果がわかり切っているから書けるのです。後づけ理論にほかなりません。

「下手な考え休むに似たり」というではないですか?まず決めてしまうことがポイントなんです。「間違ってもいいから決めろ」が重要なんです。

◎嫌いな人とはつきあわない

当時、「『カゴヤサマ』に長けたサラリーマンでなければ出世はできない」と言われていました。「カゴヤサマ」とは次のことです。カ:カラオケ、ゴ:ゴルフ、ヤ:野球の話題、サ:酒のつきあい、マ:麻雀のつきあい。

わたしは自慢ではありませんが、カゴヤサマの全部ができません。しかし、人間関係を重要視しなかったわたしのほうが結果として同僚の誰よりも早く経営職にたどりついてしまいました。別に昇進するためでなくても、職場の人間関係を薄くしておくことは自分に対するプレッシャーを少なくする方法です。

「いい人だと思われたい」「みんなに好かれたい」「みんなに自分のことをわかってもらいたい」そういうことを職場で諦めてしまえば、あなたの仕事時間はもっと快適に過ぎていきます。結果として、あなたの仕事ぶり(=業績)が上がることは間違いありません。

◎会社に貸しをつくり続けろ

会社とあなたは長期的に「借り」「貸し」を清算していきます。

会社に対する貸しが累積されて大きくなると、会社側も心苦しくなり、どうにかして清算しようとします。どういう具合にするか?昇格させるんですね。はい、昇給させて「借り」を返そうとするわけです。

「どうしてこんなに給料が低いんだろう?」と思える人は会社に貸しをつくっているわけです。大丈夫、いつか返してもらえます。迷わず、シンプルにいい仕事を続けることを心がけてください。

コメント (1)
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