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90歳、卒寿翁の金言90 成功の鍵は、「真似」のなかにこそある。 価格：￥ 1,260（税込） 発売日：2012-09-06 |
評価 
（3点/5点満点）
三和シャッター工業㈱元会長の岸本新一さんが、先人の思想・行動を真似て、自分の人生での生きる知恵として溜め込んできたものの中から、厳選の90項目を紹介します。
例えば、岸本さんの「7つの誓い」として以下の事が挙げられています。
１．人には好かれる努力をしろ。それが成績を上げうる原点だ。
２．人の悪口は言うな。それは女々しい愚痴としかならない。
３．自分を偉く見せようとするな。評価は他人がしてくれるものだ。
４．出世しようと思うな。他者とは一味違う何か優れたものを身につけろ。
５．部下を納得させ、上司の気持ちを汲んで仕事をしろ。周りから浮き上がってしまうぞ。
６．同期と比べりゃ腹も立つ、仕事と競走しろ。心が安らぐぞ。
７．すべては自分が原因だ、他人のせいにするな。男ならやってみろ。
90歳を迎えた著者の言葉はどれも、重みや含蓄のあるものばかりです。見たり聞いたり読んだりしたものの中で、良いことは真似をしようという気持ちは大事にしたいものです。
【my pick-up】
◎コストを上回る経済的貢献－組織におんぶされていないか
組織が大きくなり、現場から遠くなればなるほど、自分が企業に対して、どれくらいの経済的貢献をしているかが見えにくくなってくるのも事実です。きつい言葉で言えば、このような現象を自省しないと、気付かないうちに、組織に寄生する人間となってしまいます。
現場から遠くにいる人は、できるだけ現場感覚をなくさないような工夫を自らやっていかないと、置かれた場所に満足し、なんとなく流されてしまいかねません。そのためには、定期的に現場の様子を見ること、他部署と意見を交換することなどが効果的です。
意識しなければ、日々の仕事に追われているだけで、自分のいる位置を客観的に見ることはできないでしょう。組織におんぶされるのを防ぐためにも、自分の会社内における立ち位置を意識する必要があります。
◎与えられたものだけでは身につかない－自分で考えて実行するということ
どれだけ恵まれた環境にいても、自分から学ぼうとする気持ちがなければ、成長できません。
与えられたものは、単なるスタートラインにすぎないのです。まずスタートラインに立つことは大前提ですが、与えられるのを待っているだけではいつまでたっても前には進みません。
与えられたものから「覚えてやろう」「盗んでやろう」と自分の気持ちを鼓舞することで、新たな学びの場に行くことができるのです。
◎幸運を呼ぶ5つの要素－運は自分で招くもの
運には「自分で呼べる」部分があることをまず知らなければならないでしょう。幸運を呼ぶ5つの要素を挙げると、次のようになります。
人に好かれること、努力すること、知恵を磨くこと、勘を養うこと、人生の師を探すこと。
◎目に見えない努力こそ大切－目に見える努力は人なみの努力だ
「目に見えない努力をしろ。目に見える努力は、人なみの努力であって、他人と同じことをしていて成功しようなどとは、もってのほかだ」
みんなと同じ行動をするのではなく、きちんと成功するための努力をせよというわけです。
一気に飛躍してやろうと考えるのではなく、毎日毎日、1日に少しずつでもいいから積み重ねて努力するなど、目標を決めてしっかりと実行することが必要なのです。
