厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2017年126冊目『人生を動かす仕事の楽しみ方』

2017-05-21 19:42:17 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

「世界一キレイな空港」に選ばれた羽田空港で700人の部下を持つ清掃員、新津春子さんが清掃の世界にはいったきっかけは、お金のため、生きていくため、これしかできなかったから。

そこから「やさしさ」と「工夫」で、今の仕事を楽しくしてきたエピソードが紹介されています。

・他人との間に壁をつくり、「言われたことをやっていれば誰にも文句は言われない」と自己完結している限り、仕事は楽しくならない。

・やさしくなろうとすることで、気づきが得られ、気づくことで工夫やアイデアが生まれ、その結果、お客様に感謝されたり、評価されたりする。

・工夫は仕事を楽しくしてくれるし、人からの感謝や評価は仕事への意欲を高めてくれる。

清掃という仕事に限らず、人から信頼されてかつ自分らしく働き、仕事を楽に楽しく、結果今の仕事を好きになる考え・行動は、どの仕事でも大いに役に立ちます。

【my pick-up】

◎やさしさを持つ

もしこれまでに仕事で「ありがとう」と言われたことがないのなら、かつての私のように「やさしさが足りていない」のかもしれません。笑顔は足りているか、気づかないうちに「私に話しかけないで」「私に近寄らないで」といった壁をつくっていないか振り返ってみてください。

◎あとで楽をしたいから、いま工夫をする

基本的には自分が楽をしたいから工夫をするんです。根っこになるのは、実は「できるだけ楽をしたい」という気持ちです。最初から「無理」とは決めてかからないことにしています。ほんのちょっとだけの積み重ねが、「無理」を「可能」にしてしまうんです。どんなに難しいことでも積み重ねです。

◎「いま」に関係ないことには手をつけない

気づいたけど「いまは関係ないから」あえて手をつけないのです。「明日のことは明日考えさせてください」とお願いしました。届いたメールに返信しないこともあります。急ぎのものでなければ、見た途端に「今日はもういいや」で終わり。

◎人からの無理なお願いが、できることを増やす

「無理」ですとは答えたくない。だって、その人は私に助けを求めているんです。「この人に相談すれば何とかしてくれるだろう」と期待して声をかけてくれているんです。すごく困っているから人にお願いするわけです。それに頼むとしても誰でもいいってわけじゃありません。「この人なら」を見極めて頼んでいるのです。100%完璧にはできないとしても、できる範囲で何とかしてあげたい。「無理かな・・・」と思うことでも、少し手をつけてみるだけで、それまでとは違う力を身につけるチャンスになるんです。

◎あなたを評価してくれるのは、社内の人とは限らない

社外の評価で社内の評価はガラリと変わる。あなたがもし会社の中で「自分は正当に評価されていない」と思うなら、私のように会社の外に評価を求めるといいでしょう。自分の評価に納得がいかないようでしたら、あえて人よりも目立つことをやったらいいと思います。何らかの行動を起こさない限り、いまの評価が簡単に変わることはありません。

◎同じことをしているだけだと、信頼されない

いままでと違うことをやらない限り、いまを維持することはできません。きっとポジションが下がっていきます。なぜなら、時代はすぐに変わってしまうからです。よい状態を維持していくためには、何か新しいことを始めなければダメなんです。

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