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2022年55冊目『若手育成の教科書』は、抜擢を通じて本人が自発的に育つ環境を整える

2021-12-26 14:51:12 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

サイバーエージェントの「抜擢⇒自走」による人材育成方法を紹介します。

 

若手育成で一番大切なのは、「成長実感という根拠のある自信をつけさせること」です。

そのために、企業でできる唯一の手助けは、「若手が自分で成長できる自走環境」を整えること」だと言います。

 

会社や上司が人を「育てる」のではなく、本人が自発的に「育つ」。

若手が育たないと悩んでいたら、彼らを積極的に抜擢しているか、本書を参考に振り返ってみましょう。

 

【my pick-up】

◎普段から「自分の言葉」で話させる

自分で「やりたいです」と手をあげる(主体的に動く)ためには、自分の意見を言う、自ら発言する(主体的に話す)習慣が不可欠です。「自分の言葉で話す機会がない」というのは、「自分の頭で考える機会さえない」かもしれないのです。自分の言葉で話す機会を、上司が与える必要があるのです。これが受け身脱却の第一歩です。

◎今の若い人たちは成長を欲している

失敗の少ない仕事を任せてばかりでは、成長意欲の高い若手は会社から去ってしまいます。また恐ろしいことに、上司であるあなた自身の成長も、若い人たちは冷静にウォッチしています。若手の危機感とは、「ここにいたら成長できない」というものです。自分はもちろん、上司や先輩たちが成長しない会社に未来はあるのだろうか。成長できない会社にいる意味はないので、時間の無駄だと思えばすぐに離職してしまいます。一方、上司が大きなチャレンジをして成長し続けている姿を見せていれば、部下も「目指したいロールモデル」としてあなたの背中を追い、ともに成長していきたいと望むはずです。そしてハイリスク・ハイリターンの抜擢をおこなうことで、能力のある若手は会社に残り、さらに大きな成果を上げることでしょう。

◎面談では過去の話ばかりしてしまいがち

「育成のための面談をおこなっていますか?」と聞くと、ほぼ9割以上の方が「やっていません」と首を横に振ります。面談は、若手の学習を助ける場として活用できるのです。大事なのは、未来を話すことです。期待がセットになるよう、一緒に未来を考える。

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