評価 (4点/5点満点)
精神科医・樺沢紫苑さんの最新刊は、「友達を作る方法」や「友達と仲良くする方法」「毎日を楽しく生きる方法」など、学校では教えてくれない「生き方の正解」を見つけるヒントを教えてくれます。
最近では特に、十代の若者の生きづらさが強まっています。
十代から10年後、前向きかつ楽しく仕事をして、人間関係やプライベートも充実した生活を送るために、本書は役立つと思います。
脳の成長は二十代前半までに、ある程度の完成系を迎えるそうです。
それまでに、自分で考えて、自分で決断し、自分で行動する。そんな「生きる力」を身につける必要があるということですね。
【my pick-up】
◎メンタル疾患者のほとんどは友達がいない
メンタル疾患の患者さんのほとんどは友達がいません。「なぜそんなに困っているのに、今まで誰にも相談しなかったのですか?」と尋ねると、「相談できる人がいません」と口をそろえて答えます。友達がいて、悩みを話すことができたら、オキシトシンという回復魔法で落ち込んだ状態からも、すぐに回復できる。レジリエンスを高めるためにも、友達は必要です。困ったらまず話す。それだけで、ストレスの9割は解消します。だから、それを話せる友達は、一人は欲しいのです。
◎その悩みはすでに誰かが答えを出している
私には悩みは一つもありません。どんな悩みでも、大きな書店に行けば、対処法が書かれた本が見つかります。あなたは本を読んで、その対処法を実行していけばいい。悩んでいる暇などないのです。ほとんどの人は何もしないで悩んでいます。何もしないから停滞する。前に進めない。だから「悩み」の状態が続きます。「悩んでいる自分」ではなく、「行動しない自分」がいるだけです。あなたが必死に悩んでいることは、すでに先人たちが大いに悩み抜き、答えや対処法を出しています。本を読めば、その悩みは2時間で解消できる。それなのになぜ何週間も、何か月も、何年も悩み続けるのでしょうか?その理由は、読書の習慣がないからです。
◎十代のうちにスマホ以外で夢中になれることを見つける
集中力を下げる最大のトレーニングが「スマホ」です。「通知」がピロリンと鳴るたびに、せっかく高まった集中力は「ゼロ」にリセットされる。それを毎日続けていたら、深い集中に入ることは難しくなります。趣味、遊び、スポーツに夢中になることで、集中力を高めて、脳を活性化することができる。スマホやゲーム以外で、何か「夢中」になれることをぜひ十代のうちに見つけてください。
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