評価 (3点/5点満点)
企業・組織で働くホワイトカラーの皆さんが、働きながらいかに学ぶことができるか。
この点に対し、「大人が学ぶための3つの原理原則」と「大人が学ぶための7つの行動」という形で紹介します。
「背伸びの原理」「振り返りの原理」「つながりの原理」
「行動(1)タフな仕事から学ぶ」「行動(2)本を1トン読む」「行動(3)人から教えられて学ぶ」「行動(4)越境する」「行動(5)フィードバックをとりに行く」「行動(6)場をつくる」「行動(7)教えてみる」
著者は東京大学・大学総合教育研究センター准教授の中原淳さんですが、一般的な働くビジネスパーソンの方向けに、平易な言葉で書かれていますので読みやすいです。
どうせ学ぶのであれば、自らの学びを自らイニシアチブをもってデザインしたいですね。そして、そこに楽しさや知的好奇心をともないながら学んでいきたいと思います。
【my pick-up】
◎本を1トン読む
「本を1トン読む」は、実は、ヤフー株式会社の宮坂学社長の言葉です。「本を1トン読め」は、「メタファ」であることは言うまでもありませんが、宮坂さんがおっしゃるように、自らの蔵書が1トンになるくらい多読を心がけたいものです。「本を読む」ことは、なぜよいのでしょうか。まず1点めは、本を読むとは「自分のなかに地図をもつこと」だからです。2点めは、「他者の経験や思考を代理学習すること」ができるということです。1冊に3時間かかって、単行本の平均的な重さを400グラムと換算すると、1年では141冊、56.4キロ分の本が読めます。おおよそ18年で1トンですね。通勤電車の中での日々の読書習慣があるかないかで、毎日、少しずつ差がついていくのです。22歳から読み始めて40歳になる頃、ミドルになる頃には、1トン分の差が出てくるということになります。
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