厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年52冊目『「読む」「書く」「考える」は5分でやりなさい!』

2012-04-22 18:11:51 | おすすめビジネス書
「読む」「書く」「考える」は5分でやりなさい! 「読む」「書く」「考える」は5分でやりなさい!
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-03-16

評価  (4点/5点満点)

経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、限られた時間の中で、時間をコントロールしながら仕事をするにはどうすればいいか?-に答えます。

小宮さんは多方面で活躍されていて、本の企画を考えたり、原稿チェックをしたり、メルマガを書いたりといった作業は、5分・10分の細切れ時間をフルに活用せざるを得ない状況だそうですが、「忙しい」感覚はないのは「時間をコントロールしている」からです。

まずは良質なアウトプットを目指さなければなりませんが、良質なアウトプットを出せる人は、仕事も速くなっていきます。本書を読めば、これまでの5分・10分が劇的に変わり、良い仕事を速く、たくさんできるようになるでしょう。

ロジカルシンキング(論理的思考力)と行動力は、優秀なビジネスパーソンになるために必要不可欠な、土台となるスキルの両輪です。

【my pick-up】

◎仕事の遅い人は、スタートが遅い

まず考えたいのは、仕事の遅い人は、「スタートが遅い」という事実です。これは、良質なアウトプットを出す以前の根本的な問題です。

スタートダッシュを決めたいなら、何はさておいても「まず手をつける」ことです。5分では何もできない、まとまった時間を作ってやらなければできないと思い込んでいるから、どうせできないと決めつけています。もちろん、5分で全部終わるわけではありません。でも、それでいいんです。肝心なのは、「やりかける」ことだからです。

やりはじめてみたら、早く終わらせられることは意外とたくさんあることが分かります。スタートが早ければ、できる仕事の量もだんだん多くなっていきます。

◎早起きする

会社で見ていても、早く出社する人の方が、仕事ができる人の割合が格段に多いのが事実です。ぎりぎりに出社して、仕事が遅く、その質も低い人などは会社から見ると最悪の人種です。

◎スケジュールとTODOを区別する

忙しい人ほど、「○時までに、○○をやる」と、やるべきことを時間軸とともにしっかりと把握しています。スタートダッシュが遅い人は、スケジュールや仕事の所要時間の把握のしかたが曖昧です。曖昧さは不安を生み、「やらなきゃ」という焦りに変わります。それを断ち切る意味でも、いつまでに何をやるかを認識し、それを念頭に仕事をするのがすごく大事なのです。

◎「ヤル気の出ない机」と決別する

仕事が遅い人の机の上は、失礼ですがたいてい汚いです。机がきれいか、汚いか。たったこれだけの差が、スタートダッシュに多大な影響を与えます。せめて、その日の仕事が終わって帰る前に、少しでいいから片づけませんか。パソコンのデスクトップが散らかっているのも同様です。机が汚い人ほど、高い確率でデスクトップが整頓されていません。

私は、空き時間でとりあえず何もすることがないときは、机周りの整理をします。

◎座右の書、人生の書を読む

根をしっかりと張りめぐらせるために必要な栄養分を得るためには、長年、読み継がれている良書を読むことが必要だと思います。ビジネスマンとしての生き方なら、名経営者として名高い松下幸之助さんや稲盛和夫さんが書かれた本が良いと思います。私は、松下幸之助さんの『道をひらく』を座右の書にしていて、毎日、寝る前に少しずつ読んでいます。もう100回以上は読んだと思います。経営についての考え方なら、ピーター・ドラッカー。『抄訳マネジメント』は経営書のバイブルにしています。その他、正しい考え方を述べたものとしておすすめしたい本は、渋沢栄一翁の書いた『論語と算盤』です。

孔子の『論語』もおすすめ。2500年も読み継がれてきた『論語』には生きる上での心理がちりばめられています。原典を読むのは難しいですが、安岡正篤先生の『論語の活学』をはじめ、分かりやすく解説した良書がたくさん出ていますから、そこからスタートすれば良いと思います。

◎手を動かす

まず、手を動かす、行動する人になるには、何かひとつでいいから、毎日続けられるものをやってみることです。あれもこれも手を出すのではなく、一点突破です。明日から、毎日、1時間早く会社に行ってみてください。それを習慣にするのです。1時間早く会社に行けば、人生が変わる。私は、大げさではなくそう思っています。

少なくとも早く来る人は、時間を有効に使おうとする意志のある人です。早く来て、やるべきことをきちんとやって、終業時刻にはさっさと帰る。そういう人は当然、上司の評価も良いはずです。

極力残業せず、就業時間中にどれだけの仕事をするべきか把握している方が時間のコントロール力には長けていると思います。事実、仕事ができる人ほど、早く来ている確率は高いです。

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1 コメント

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私の本に関して丁寧な書評を有難うございます。と... (小宮一慶)
2012-04-22 21:54:49
私の本に関して丁寧な書評を有難うございます。とてもうれしく思います。
この本は、質の高いアウトプットをいかに効率的に出し続けるかを説明した本ですが、お役にたてばうれしいです。

引き続きよろしくお願いします。
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