厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年169冊目『これからの課長の仕事』

2011-09-14 00:15:19 | おすすめビジネス書
これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土 これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-09-01

評価  (3点/5点満点)

テレマーケティング業界No.1の企業に成長させた園山征夫さん(ベルシステム24元社長)が、現場のリーダー層が「わくわくする環境で働き、元気な会社にしたい」と思い、変革の実現に向けて行動するために実践していた、経営手法の具体例をひもときます。

それは、課長が中心となってつくりあげるべき「農耕型企業風土」として、以下のように定義しています。

仕事の段取りを適性にする→良好な関係、リレーションをつくる→課題に対して、労苦をいとわず課題に正面から取り組む→案件の収穫を祝う→翌年の対策をチームで協議する・・・このように、段取りから収穫に至る「プロセスのストーリー化」を重視することが農耕型の特徴です。

課長といった中間リーダー層に元気がなく、活躍する姿がよく見えなくなっている現状から、「湿り気のある関係」の企業風土、人間関係の絆を重視する地道な「農耕型経営」手法を参考に、部下にわくわく元気な環境で仕事をさせたいという課長の思いを少しでも前進できるよう、本書からエールをもらいましょう。

【my pick-up】

◎「約束を順守」する覚悟を持った「行動」を

実は、皆さんの層は上司の方針を受けてそれをどう具体的に行動に移すかの要の任務を負い、最前線の層と会社をつなぐ役目を果たしています。従って、約束事で特に肝要なことは、現地現場の状況を完全に把握してそこからの知恵を生かし、会社や部門の方向性、重点方策と、それらを矛盾なきものにすることです。

◎ウマが合わない人との仕事、「成長曲線シフト」のチャンスと思え

「ウマが合わない人」は、一般的に「我が強い」「譲らない」特徴を持っています。結果として、その人との「対話の成立」に双方が苦労します。組織を率いる以上、このような人をどう引っ張っていくか、1つの集団の中でどう生かしていくか、が課長として問われるときです。

課の変革に対する熱い情熱と信念の発露が違う形で本人の我の強さに出てきているのかもしれません。コミュニケーション力などが不足し相手にうまく伝達できないが故に、ウマが合わないと見られている人です。

嫌がることなく、むしろ、彼のよい部分を課に包摂して運営する、これが次のあなたの成功につながるチャンスと思ってもらいたいのです。

◎志高く「ビジョン」を描く

ビジョンの内容を描くにあたり、課長の今より相当上位な大局観のある視点がほしいものです。

人間の描くビジョンは、理念に基づくものですから、部長、役員、社長と上にいけばそれが大きく変わるかといえば、違うと思います。基本的なところは変わりません。従って、課長のタイミングで大きな絵を描く必要があるのです。

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