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評価 (3点/5点満点)
コロナによる試練のいまこそ、経営者は冷静になって国内外の高収益企業と呼ばれている企業の戦略やマネジメントについて理解を深め、今後の自社のビジネスをどうすべきかについてじっくり考えてみる。この本は、そういう趣旨で刊行されたものです。
大前さんのBBT(ビジネス・ブレークスルー大学)とプレジデント社によるエグゼクティブセミナーがもととなっており、コロナ前に触れている内容ですが、今回のコロナによる試練は、企業各社の生産性向上や高収益企業家、またサイバーシステムを思い切り取り込むよい転機になるでしょう。
毎日出社しなくても、また対面でのやりとりでなくても影響がない業務があることを多くの企業が知ったことで、日本企業の生産性向上や働き方改革が一気に進むかしれません。
もはや在宅勤務への対応は、企業にとっても、働く側にとっても、必須のインフラ、スキルになりました。また、間接業務を社外にクラウドソーシングで委託することも当たり前になると思います。
そして本書の大きな主張は、コスト削減ではなく、売上を増やすことで高収益企業を目指すべきという点です。
「価格を高く設定しても販売量を失わない商品やサービスを持つ」
そんな戦略に成功している企業の経営者が、多数登場します。
【my pick-up】
◎長時間労働とは何か(佐々木常夫)
1.プロ意識の欠如
限られた時間の中で結果を出すのがプロであって、だらだら夜中までやるのは、たとえそれで結果が出せたとしても、プロではありません。アマチュアです。
2.想像力の欠如
人に会ったり本を読んだりする時間もとれないので、自分を磨く機会も失われます。そういう誰でもちょっと考えればわかることがわからないから、平気で長時間労働を受け入れてしまうのです。
3.羞恥心の欠如
時間がかかるのは自分の生産性が低いからで、恥ずかしいことなのです。それなのに、そんなことはおくびにも出さずに会社に残業代を請求するのは、羞恥心が欠如しているからにほかなりません。
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