評価 (4点/5点満点)
「コミュニケーションや対人関係に困難を抱え、強いこだわりがある」
「注意力散漫だったり、多動・衝動性があったりする」
そんな発達障害の特性を考慮した仕事術です。
「結局のところ、なるようになるのです。がんばっていれば、なるようになる。今この瞬間を大切に生きましょう。未来への不安も、過去への後悔も、あなたには必要ありません。」(P231)
自分を変えようとする必要はありません。ありのままの行動に、「環境を調整する」といったほんの少しの工夫を加えることですね。
お互いの特性や強みを活かす多様性の時代。発達障害の方だけでなく、発達障害の方と一緒に働いている方も含め、幅広い皆さんに読んで欲しい1冊です。
【my pick-up】
◎やってみて無理ならやめる
一旦リフレッシュしたり、日にちを変えて再チャレンジしたりしても、一向にやる気が出ないこともあるでしょう。それは、あなたには向いていないことなのかもしれません。思いきって手放してしまう勇気も持ちましょう。人間ですから、気分の乗らないときはあるでしょう。でも、まったく練習しない、いつまで経っても気分が乗らないのなら、完全に向いていない、ということです。
◎多数派にはない発達障害の能力
発達障害を持つ私たちは、人に流されることはありません。いい意味で空気を読むことなく、自分の感じたことを素直に発言することは、実はとても大切なことです。会社や組織にとって本当に必要な意見や気づきを与えるきっかにもなりうるのです。大勢に流されずイノベーションを起こしてきた歴史上の人物にも、発達障害の人が多かったと言われています。
◎細部にこそ気持ちを込めよう
昨年の出版記念講演では、100名のお客様一人ひとりに、お手紙を書きました。もちろん、すべて違う内容の手書きのお手紙です。お越しくださった皆さんが「手書きのお手紙に心がこもっていてとても嬉しかったです」と口々に言ってくださったので、私は書いてよかった!と心から思ったのでした。
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