厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2024年218冊目 『組織行動の会計学』は、マネジメントコントロールの理論と実践例

2024-07-25 14:36:52 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

「組織が、組織全体の目標を達成するために、そこで働く人々を動機づけ、まとめあげていくための仕組みやプロセス」をマネジメントコントロールと呼び、本書ではマネジメントコントロールにおける管理会計システム(会計数値を主たる業績指標に用いた成果コントロールの仕組み)の役割について論じています。

 

ただし、マネジメントコントロールは、管理会計の枠を超えた、様々な経営の分野にまたがる学際的な領域であり、以下のようにも述べています。

「優れたマネジメントコントロールを実施するためには、戦略論や組織論、人材マネジメントに関する知見も欠かせない。経営者は、マネジメントコントロールを会計特有の問題ではなく、経営全般に関わる問題と捉えて、真剣に取り組む必要がある。」

 

優れたマネジメントコントロールの実践例として、JALの部門別採算制度とオムロンのROIC経営を取り上げており、最近注目のFP&A組織・人材には大いに参考となるでしょう。

 

【my pick-up】

◎オムロンのROIC翻訳式

ROIC≒(わたしたちのお客様への価値)/(必要な経営資源)+(滞留している経営資源)

・ROICと自分たちの仕事を結びつける。

・利益に貢献していない(ムダになっている)経営資源や、古い設備など、ムリに使用することで品質のムラをもたらす経営資源を削減し、できるだけ多くの資金を投資に回す。

・投下資本の削減ばかりが強調されると、必要な投資まで行われなくなる。価値創造に向けた投資を行うには経営資源の節約が必要。

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2024年217冊目 『うまくいかない人間関係逆転の法則』は、「犠牲者・迫害者・救済者」の3者で関係を考える

2024-07-25 14:26:36 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

悪い人間関係をいい人間関係に変えていく方法を、実例を示しながら分かりやすく紹介しています。

 

自分や相手の「強み」を最大限に引き出して成長できる。

そのためには、クリエイターマインドを持ち、クリエイターとして生きることが重要です。

 

【my pick-up】

◎《犠牲者》の本心は、あまり変わりたくない

《犠牲者》は、じつはとてもラクな立場なのです。悪いのはすべて別の誰か。起きている悪いことやイヤなことはすべて誰かのせいであって、自分の責任ではないのです。だから、自分で何か新しいことや難しいことにチャレンジする必要も、がんばる必要もない。チャレンジしないから、失敗もなく、心が傷つくことを避けられるというわけです。幸せになるために自ら事を起こして切り拓いていくのは、大変なことです。それにはエネルギーがいるし、責任がともなうからです。

◎《迫害者》は非難、攻撃、統制しようとする

《迫害者》の役割の人は、もともとイヤな思いをさせられてきた経緯があるから、ふたたび《犠牲者》になることを極端に恐れているのです。

1.相手を非難する

相手を陥れ、自分の優位を保とうとします。「自分は強いんだぞ」「自分のほうが上なんだぞ」ということを見せつけようとするのです。

2.先制攻撃する

相手にやられる前に攻撃を仕掛けるというもの。勝ち負けにとてもこだわり、「何があっても絶対勝つ!」というメンタリティを持っています。

3.統制的な態度をとる

常に相手や状況を自分の支配下に置こうとします。その結果、高圧的な行動になります。

◎《救済者》は本当にいい人なのか

《犠牲者》が《救済者》のせいで、かえってダメになる理由はふたつあります。

《救済者》が《犠牲者》の問題を代わりに解決してあげるため、《犠牲者》自身に問題を解決する能力が身につかない。その結果、ずっと《救済者》を必要としてしまうのです。

《救済者》が「犠牲者はかわいそうな人なんだ」と決めつけることで、《犠牲者》自身も「自分はかわいそうな人なんだ」「どうせできない人間なんだ」と思い込み、かえって無力感が高まってしまうのです。

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2024年216冊目 『なぜ、あの人は仕事ができるのか?』は、高付加価値な仕事をするためにまずは仕組みを作る

2024-07-25 14:16:11 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ビジネス書としては直球のタイトルですね。

 

仕組みをつくり、空いた時間を使って、高付加価値な仕事をする人を指します。

 

仕事をするとは、誰かの問題を解決していくこと、すなわち価値を提供するということ。

そのためにはまず、仕事をしやすい仕組みをつくる必要があります。

 

著者はキーエンス出身で『付加価値のつくりかた』を刊行していますが、それよりは内容的にライトな感じで、

ビジネスパーソンがどう付加価値の高い仕事をするかを知る導入編として本書は最適かと思います。

 

【my pick-up】

◎効率化:フォーマットの統一

会社紹介や提案書のフォーマットをつくるときのコツがあります。それは、ちゃんと膨大に作ることです。膨大に作成した資料はどうするのか?相手のニーズに合わせて、相手が興味を持ちそうなところだけ残して、読んだり、無駄なページは消して渡したりします。資料をフォーマットにするときのおすすめは、絞った足りない資料を作るよりも、ページを消したらOKな膨大な資料を作ること。資料に継ぎ足すのは難しいが、引く(消す)のは簡単なのです。

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