厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年100冊目『「そうか、ここが問題だったんだ!」がどんどん見えてくるデータの読み方・活かし方』

2016-05-29 21:17:20 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、「どのように課題解決を進めればよいのか」「その中でどのようにデータやデータ分析を武器として活用すればよいのか」がテーマです。

著者の柏木吉基さんが実際にサポートしたプロジェクト(新潟県燕市の行政課題解決)を題材に、課題解決の最初から最後までを見せてくれます。

課題解決の基本的な5つのプロセス

1.課題定義

2.現状把握

3.課題ポイント特定(WHAT)

4.要因の特定(WHY)

5.方策の検討(HOW)

現在では、今まで経験したことのない課題を解決できるスキルや、複雑な課題を総合的に解決できる力が求められます。その際に、数字やデータの活用は不可欠です。

データに基づく課題解決思考を身につけ、数字を武器に戦える人材になれば、ビジネスパーソンとして大きなアドバンテージとなります。

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2016年99冊目『トヨタ最強の時間術』

2016-05-29 00:32:58 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「トヨタ式の導入」「トヨタに学ぶ」というと、多くの人は「ものづくり」を連想しますが、トヨタ式の本当の凄さは、世界一のものづくりを支える時間術にあります。

この本では、トヨタ式の根幹をなす時間術にスポットライトを当てたものです。

・時間の単位を変える(3日ではなく、72時間と考える)

・10年単位で人を育てる

1分1秒を惜しみながら、一方で時間を使うべきところには惜しみなく使う。それがトヨタ式なのです。言い換えれば、「長期の時間軸」と「短期の時間軸」の2つの軸の中で、自分にとっての最も良質な時間を見つけていくことです。

また、欧米企業は買収や合併によって「時間をお金で買う」やり方を好みますが、トヨタはコツコツと「知恵を出して時間の質を高める」姿勢が、本書から窺えます。

本書にたびたび出てくる、過去のトヨタの役員・社員の言葉も感銘を受けるものが多かったです。

【my pick-up】

◎時間よりも動作を見直せ

時間を問題にするなら、まず動作を徹底的に分析してみよ、時間のムダをつくり出している動作のムダに着目しろ。「時間なんかどうでもいい、動作を直せば時間は自ずと短くなる」時間のムダを省くにはストップウォッチを見るのではなく、動作を見ろ。少しでも楽に働けるように、知恵を出すことです。

◎やるか、やらないかの議論をくり返すな

いけないのは、「変える、変えない」という不毛な議論にムダな時間を使うことです。さらにダメなのは、自分では何もしないで、「やらない言い訳」ばかりを上手にすることです。そんな人は何もなし得ないというのが、トヨタ式の考え方なのです。

◎答えは部下に見つけさせる

いい上司は魅力的な切り口を提示し、「どう思う?」と部下のアイデアを待ちます。部下が自分で答えを出すのを辛抱強く助けます。指導する場合、少し我慢して、「あなたはどう思うのか」ということを持ってこさせる。

◎「まだ早い」うちに始めて「もう遅い」を防げ-改革は余裕のある時にする

「合理化というのは、景気のよい時、あるいは儲かっておるときにやるべきである」不況や赤字になってからでは、クビ切り以外に合理化の手がなくなってしまいます。

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